災害の現場では、「誰かが動かなければ被害は大きくなる」。
その「誰か」になるための資格が 防災士 です。
地震・豪雨・土砂災害・津波・停電など、日本は年間を通して災害リスクが高い国です。
その中で、地域・家庭・職場の防災力を引き上げ、被害を最小限に抑えるために活動するのが防災士の役割です。
この記事では、
✔ 防災士とは何か
✔ どんな活動をするのか
✔ なぜ今必要なのか
を、防災士としての視点で詳しく解説します。
■① 防災士とは何か
防災士は「自助・共助・協働」の実践を目的とした民間資格で、
大規模災害から命を守るための知識と技術を習得した“防災の専門人材”です。
特徴は次の通りです。
- 災害の知識(地震・豪雨・津波・火災など)
- 避難行動・避難所運営
- 応急手当・救護
- 地域での防災教育
- 災害ボランティア活動
防災士は、現場で「動ける人」を増やすための存在です。
■② 防災士が必要とされる理由
日本では毎年のように大規模な災害が発生しています。
- 地震の多発
- 豪雨・線状降水帯
- 台風の強大化
- 土砂災害の増加
- 停電・断水の長期化
行政だけではすべてを支えきれません。
だからこそ今、
“市民が支え合う力(共助)”が絶対に必要 であり、
その中心となるのが防災士です。
■③ 防災士の主な役割
防災士は、平常時と災害時で役割が変わります。
●平常時の役割
- 防災講習・ワークショップの開催
- 避難訓練の企画・補助
- 家庭の備えのアドバイス
- 地域の防災組織の強化
- ハザードマップ普及
- こども向け防災教育
地域住民の「災害を知り、備える力」を高めるのが使命です。
●災害時の役割
- 避難誘導
- 避難所運営の手伝い
- 高齢者・子どもの支援
- 情報整理・共有
- 簡単な応急手当
- ボランティア調整
- 危険箇所の確認
※消防・警察のような“救助活動”ではなく、
住民支援・避難支援が中心です。
■④ 防災士になるための流れ
防災士になるには、
- 防災士研修プログラム受講
- 助成講座(試験)・レポート提出
- 防災士認証申請
というステップを踏みます。
資格は民間ですが、国・自治体・消防機関も信頼しており、
学校・自治会・企業でも広く活用されています。
■⑤ 防災士が持つ専門知識
防災士研修では、次のような専門分野を学びます。
- 地震・津波のメカニズム
- 気象災害(豪雨・台風・竜巻)
- 火災・延焼の仕組み
- 気象警報の読み方
- 避難所の運営と生活
- 災害ボランティアの原則
- 応急手当・AED
- 防災法令
- BCP(事業継続計画)
家庭の備えだけではなく、地域・職場を守る専門性 が身につきます。
■⑥ 防災士が災害現場で重視すること
防災士が共通して重視するポイントは次の3つです。
1. 安全の確保
まずは「自分が倒れない」こと。
救助者が倒れると被害が拡大します。
2. 情報の整理
避難情報・危険箇所・物資状況など、
必要な情報を素早く共有します。
3. 弱者支援
高齢者・障がい者・子ども・外国人など、
災害弱者を優先して支援します。
■⑦ 防災士は“地域のリーダー”ではなく“つなぐ役割”
防災士は指示命令をする立場ではなく、
- 行政
- 消防
- 住民
- ボランティア
をつなぐ「調整役」「支援役」です。
特に避難所では、住民同士の摩擦が起きやすいため、
防災士が間に入り、運営を円滑にする役割を果たします。
■⑧ 防災士の価値は“平時にどれだけ動くか”で決まる
防災士は資格を取っただけでは意味がありません。
- 地域の防災会議に参加する
- 家庭の備えを整える
- 年に1回の避難訓練に関わる
- 学校や自治会で講話する
“日常で動ける防災士”こそ本物です。
■まとめ|防災士は「命を守る行動」を広める人
防災士とは――
✔ 災害から命を守るために学び続ける人
✔ 地域や家庭の防災力を高める人
✔ 行動と知識で「助かる確率」を上げる人
現代日本では、防災士の力はますます必要になります。
結論:
防災士とは、専門知識と行動力で“地域全体の命を守る”ために動く防災の実践者である。
現場で感じるのは、防災士が1人いるだけで、地域の安心感と防災力が大きく変わるという事実です。

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