冬になるとインフルエンザ、ノロウイルス、RSウイルス、コロナなど、
さまざまな感染症が急増します。
「寒いから流行る」と思われがちですが、実は冬の環境そのものが
ウイルスを“最も強くする季節”です。
この記事では、防災士として
✔ 冬にウイルスが増える科学的な理由
✔ 家庭での具体的な対策
✔ 災害(停電・断水・避難所)とウイルス増加の関係
✔ 子ども・高齢者を守る方法
を分かりやすく解説します。
■① 冬にウイルスが増える4つの環境要因
冬はウイルスにとって“最強の季節”です。
1)乾燥
湿度40%以下でウイルスは長く空気中を漂う
→ 咳の飛沫が軽くなり、遠くまで飛ぶ
2)低温
低温環境でウイルスが壊れにくく、感染力が長続き
3)密閉・換気不足
暖房使用で窓を閉め切り、ウイルスが室内に滞留する
4)免疫力の低下
・睡眠不足
・寒さによる血管収縮
・年末の忙しさ
で免疫低下が起こりやすく、感染しやすくなる
■② 冬に増える主なウイルスと特徴
冬は複数のウイルスが同時流行します。
- インフルエンザ:高熱・頭痛・急な悪化
- ノロウイルス:嘔吐・下痢、少量でも感染
- RSウイルス:乳幼児の入院原因No.1
- コロナ:変異で感染力が高まりやすい
- アデノウイルス:咽頭炎、結膜炎を引き起こす
特に乳幼児と高齢者は重症化しやすいため要注意。
■③ 家庭で必ず行いたい「冬のウイルス対策」
家の中でできる最重要ポイントはこちら。
✔ 加湿(50〜60%)
加湿器 or 洗濯物干しで湿度を維持
✔ 室温18〜22℃
低温だと免疫も落ちるため暖房は必須
✔ 手洗いの徹底
石けん30秒でウイルスの膜を破壊できる
※アルコールが効きにくいウイルス(ノロ等)もあるため「手洗い優先」
✔ 換気(1時間に1〜2回)
冬こそ換気を怠らないことが重要
✔ ドアノブ・スイッチ・スマホの消毒
家庭内感染の8割が「接触感染」
■④ 子ども・高齢者を守るポイント
特に冬は弱者が感染しやすい。
●乳幼児
- 加湿を切らさない
- おもちゃの消毒をこまめに
- 鼻水の拭き取り後は必ず手洗い
●高齢者
- 室温18℃以下は危険
- 脱水に気づきにくく感染リスクUP
- 体力が落ちると肺炎へ進行しやすい
家庭内で「弱い人が最初に感染する」ことを意識する。
■⑤ 冬の停電でウイルスが増える理由
停電になると以下の問題が一気に発生します。
- 換気が激減
- 加湿器が使えない
- 寒さで免疫が低下
- 暖房停止で体力消耗
- トイレ・手洗いが不十分になる
特に 感染症 × 低体温 の組み合わせは重症化リスクが高い。
■⑥ 避難所で感染が広がりやすい理由
避難所は冬のウイルス拡大に最も弱い環境です。
- 大人数で密集
- 乾燥(体育館は湿度30%以下になることも)
- 換気が不十分
- 子どもが動き回り接触が増える
- トイレでの接触感染
避難所では「ウイルス対策=防災」の考え方が必要。
■⑦ 家庭に備蓄しておくべき感染対策アイテム
冬災害で役立つセットはこれ。
- 不織布マスク(大人・子ども)
- 速乾性アルコール手指消毒
- 次亜塩素酸水 or 漂白剤
- 使い捨て手袋
- 体温計
- 鼻吸い器(乳児家庭)
- 口腔保湿ジェル(高齢者)
- 加湿器+予備フィルター
- ポケットティッシュ大量
これだけで家庭内感染を大きく減らせる。
■⑧ 家庭内感染を防ぐ「ゾーニング」の考え方
家族の誰かが感染した場合、
家の中に“見えない線”を作るのが重要。
- 感染者の部屋を分ける
- トイレは最後に使用し、消毒
- 洗濯物は分けなくてもOK(通常洗濯でウイルス除去)
- 換気はこまめに
- 看病者は1人に限定する
「家族全員が感染」パターンを防ぐ最重要ポイント。
■まとめ|冬のウイルス増加は“防災の一部”として考えるべき
冬は乾燥・低温・密閉が重なり、ウイルスが最も強くなる季節です。
さらに停電・断水・避難所生活が重なると、感染症リスクは災害並みに高まります。
家庭では、
- 湿度管理
- 換気
- 手洗い
- 消毒
- 予備マスク
- ウイルス対策備蓄
これらを整えるだけで、感染率は大幅に下がります。
結論:
冬のウイルス対策は“災害対策”そのもの。乾燥と寒さを抑えるだけで、家族を守る確率は確実に上がる。防災士として、冬は特に「感染症×災害」をセットで考えて備えてほしい。

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