冬は「寒いから水分は失われにくい」と思われがちですが、
実際には 脱水と低体温が同時に起こりやすい季節 です。
特に注意すべきが、
コーヒー・紅茶・エナジードリンクなど“カフェインの取りすぎ”。
防災士として救護の現場に関わる中で、
「冬の体調不良の多くはカフェイン過多+水分不足」が原因であることを強く実感しています。
災害時・停電時は暖かい飲み物を求めがちですが、
飲み方を間違えると逆に危険 です。
■① なぜ冬はカフェインで体調を崩しやすいのか
冬は以下の理由で体内の水分が奪われやすくなります。
- 暖房で空気が乾燥し、水分が蒸発する
- 寒さで喉の渇きを感じにくい
- 温かい飲み物を“飲んだ気”になって水分摂取が減る
- 厚着で意外と汗をかいている
そこへカフェインの利尿作用が重なると、
気づかない脱水 → 頭痛・めまい・疲労感が悪化 します。
■② カフェイン過多が“冬の災害で危険”な理由
停電・断水・寒波など冬の災害では次の問題が起こります。
- コーヒーばかり飲み、純粋な水が不足する
- 利尿作用で体温が奪われやすくなる
- トイレが使えない状況で排尿回数が増える
- 低体温症を早める
- 子どもや高齢者は脱水に気づきにくい
特に暖房停止の状態でカフェインを多く摂ると、
体が内側から冷える“低体温リスク”が大幅に上昇 します。
■③ カフェインの取りすぎサイン(冬は出やすい)
次の症状が出たら、カフェイン量を見直す必要があります。
- 手先の冷えが強くなる
- 頭痛・動悸・めまい
- 口の乾き
- 異常な疲労感
- トイレが近い、しかし尿量は少ない
- 夜眠れなくなる
- 不安感やイライラ
災害時はただでさえストレスが強いため、
カフェインの刺激で体調が急に悪くなる ケースも多くあります。
■④ 冬に安全なカフェイン量の目安
一般成人
→ 1日200〜300mg以内 が安全ライン
(コーヒー2杯〜3杯程度)
子ども
→ 1日45〜100mg以内(体重による)
高齢者
→ 脱水リスクが高く、できるだけ少量 が望ましい
災害時は水の入手が不安定なため、
通常より少なめが安全 です。
■⑤ 冬におすすめの“カフェイン代替飲料”
体を冷やさず、脱水を防げる飲み物はこちら。
- 白湯(最強の体温維持飲料)
- ノンカフェイン紅茶(ルイボス・ハーブティー)
- ココア(過剰摂取は注意)
- 甘酒(栄養補給◎)
- ホット麦茶
- ホットスポーツドリンク
特に白湯は
胃腸を温め、体温を上げ、吸収も良い
ため、災害時に最も適しています。
■⑥ カフェインと一緒に絶対やるべき対策
カフェインを完全にやめる必要はありません。
次の習慣を取り入れるだけで安全度が大幅に上がります。
- コーヒー1杯につき、水コップ1杯を別に飲む
- 温かい飲み物も“水分”として摂る意識を持つ
- 就寝前のカフェインは避ける(寒さで不眠悪化)
- 体の冷えを感じたらすぐ白湯へ切り替える
“飲み方”が防災になります。
■⑦ 子ども・高齢者は特に注意すべき理由
● 子ども
体が小さく脱水が早いため、
少量のカフェインでも影響が強く出る。
● 高齢者
喉の渇きを感じにくく、
脱水と低体温が同時に進み重症化しやすい。
冬は家族全員の飲み物を管理することが、防災対策になります。
■⑧ 停電・避難時の“カフェイン管理”
災害時の飲み物選びは生死に関わる場合があります。
- 暖房停止 → 体温低下が加速
- トイレ利用不可 → カフェイン過多は不利
- 水が貴重 → 余計な利尿は避けたい
- 緊張状態 → カフェインで心拍上昇が悪化
このため、冬災害では
ノンカフェイン飲料を中心にする のが最適解です。
■まとめ|冬は“カフェイン管理”も立派な防災
カフェインは上手に使えば体を温め、集中力も高めます。
しかし冬の災害・停電・寒波の中では、
取りすぎが命に関わる危険因子 に変わります。
結論:
冬はカフェインを摂りすぎると脱水と低体温のダブルリスクが発生する。白湯・ノンカフェイン飲料を併用し、大雪・停電時はカフェイン量を必ず減らすべき。
防災士として、冬の備えには
“飲み物の管理”も命を守る行動 であると強くお伝えします。

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