トレイルランニングは、自然の中を気持ちよく走るスポーツに見えがちです。
ただ結論からいうと、トレイルランニングは“挑戦優先”で考えると危険です。
秋山穂乃果選手は、報道カメラマン、山岳遭難救助隊を経て、現在は日本を代表するトレイルランナーとして活躍しています。
その秋山選手が一貫して語っているのは、大事なのは命が一番ということです。
■① 最初の結論
トレイルランニングは「攻めた人が強い」で考えると危険。 助かるのは、装備と撤退判断を先に持っている人です。
山では、速さだけでは生き残れません。
むしろ、無理をしない判断の方が重要になる場面があります。
■② なぜその判断が重いのか
秋山選手は、長野県警の山岳遭難救助隊として、滑落や遭難の現場を実際に見てきました。
だからこそ、一般のランナーよりも強く、
- 滑落したらどうなるか
- 低体温になったらどうなるか
- 無理な軽量化がどれほど危ないか
を現実として知っています。
つまり、
山の怖さを知っている選手ほど、安全を軽く見ない
ということです。
■③ 何が危ないのか
ここで危ないのは、次の考え方です。
- 荷物は軽いほど正義
- 防寒着は邪魔だから削る
- 少し危なくても攻めた方が勝てる
- 行けるところまで行ってから考える
実際には、
- 雨
- ぬかるみ
- ガレ場
- 視界不良
- 低体温
- 滑落
が一気に重なります。
つまり、
山のレースは“走力”だけでなく“事故を起こさない力”も勝負
ということです。
■④ 助かる判断基準
助かる判断はシンプルです。
装備は「軽いか」ではなく「生きて戻れるか」で決める。
例えば、
- 防寒着を持つか
- 水と補給をどこまで持つか
- 雨天装備をどうするか
- 危険を感じた時に引き返せるか
この判断がかなり大事です。
秋山選手も、重くなっても安全側を取る考えを明確に持っています。
ここは、山を知らない人ほど見落としやすい部分です。
■⑤ 現場感覚として一番伝えたいこと
元消防職員としてこの話から強く感じるのは、
山で強い人は、無茶できる人ではなく、無茶しない人
ということです。
挑戦は大事です。
でも、
- 引き返す
- 装備を増やす
- 危険地帯で無理しない
この判断ができる人の方が、長く競技を続けられます。
■⑥ 防災として学べること
この話は、山の世界だけの話ではありません。
防災でも同じで、
- 命を最優先にする
- 最悪を想定して備える
- 無理をしない
- 早めに引く
この考え方が助かる行動につながります。
■まとめ
今回のテーマで大事なのは、
トレイルランニングは“挑戦優先”だと危険。 装備と撤退判断があると助かる。
この判断です。
山は気持ちいい場所です。
でも、自然は優しくありません。
だからこそ、速さより先に安全。
これが一番現実的で強い判断だと思います。
出典:デイリー新潮「『報道カメラマン』『山岳救助隊』を経て『トレイルランニング』のトップ選手に 秋山穂乃果が語る過酷なレース事情」

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