イタリアン、韓国料理、フレンチ、タイ料理などの専門料理店は、「味が良ければ生き残れる」と思われがちです。
ただ結論からいうと、専門料理店は“味が良ければ大丈夫”と思うと危険です。
東京商工リサーチによると、イタメシ、韓国料理、フレンチ、タイ料理など「その他の専門料理店」の倒産は、2025年度4月〜2026年2月で85件に達し、1988年度以降で最多となりました。倒産の81.1%が販売不振で、輸入食材高、物流費、人件費、家賃、光熱費の上昇も重なっています。
■① 最初の結論
専門料理店 倒産は「お客が入れば何とかなる」で考えると危険。 助かるのは、固定費と食材高を先に見て動く人です。
飲食店は売上だけでなく、
原価・人件費・家賃・光熱費・借入返済
の全部を同時に見ないと崩れやすいです。
■② 何が起きているのか
今回のポイントはシンプルです。
- 専門料理店の倒産は85件で最多
- 販売不振が69件で8割超
- 破産が83件で大半
- 従業員5人未満が76件で約9割
- 物価高と人手不足も増加要因
つまり、
小規模で、値上げしづらく、コスト高に弱い店ほど厳しい
ということです。
■③ なぜ専門料理店が苦しいのか
専門料理店は、一般的な飲食店より構造的に苦しい面があります。
- 本場に近づけるため輸入食材依存が強い
- 円安と物流高で原価が上がる
- 内外装にお金をかけやすく初期投資が重い
- 値上げすると客離れが起きやすい
- インバウンドは和食に流れやすい
つまり、
こだわりが強いほど、コスト上昇の直撃を受けやすい
ということです。
■④ 何が危ないのか
ここで危ないのは、次の考え方です。
- 味で勝負すれば価格転嫁できる
- 売上が戻れば全部解決する
- 輸入食材は多少高くても続けられる
- インバウンドが増えれば自然に客が来る
実際には、
- 客数減
- 値上げ難
- 原価高
- 人件費上昇
- 光熱費と家賃の固定負担
が同時に重なります。
つまり、
「売上だけを見る経営」はかなり危ない
ということです。
■⑤ 現場感覚として一番伝えたいこと
元消防職員として言うと、
危機対応で大事なのは、
崩れてから立て直すより、崩れ方を先に知って手を打つこと
です。
飲食店経営も同じで、
助かる店は、
- 固定費を把握している
- 原価上昇を早く見ている
- メニューや仕入れを見直せる
- 客数より利益を見ている
店です。
■⑥ 今日の判断基準
専門料理店で今見るべき判断基準はこれです。
- 輸入食材の依存度は高すぎないか
- 値上げできない前提でも回るか
- 5人未満の少人数運営で無理が出ていないか
- 内装や雰囲気にお金をかけすぎていないか
- 売上より利益が残る設計になっているか
この順で点検する方が現実的です。
■まとめ
今回のテーマで大事なのは、
専門料理店 倒産は“味が良ければ大丈夫”と思うと危険。 固定費と食材高を先に見ると助かる。
この判断です。
味や世界観は大事です。
でも、店を残すには、
原価・固定費・値上げ耐性
を先に見ておく必要があります。
それが、今の時代に一番現実的な生き残り方だと思います。

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