消防学校初任科では、同期の言い方がキツイ、強い口調で言われて傷つく、イライラする、という悩みは少なくありません。訓練が厳しい環境では、余裕がなくなり言葉が荒くなりやすいからです。
結論から言うと、「言い方」に感情で反応するよりも、“目的”と“状況”を分けて考えることで、ほとんどのストレスは軽減できます。
■① 結論|言い方と「中身」を分ける。まずは目的を見る
言い方がキツイと感じた時、まずやるべきことはこれです。
・言葉のトゲと
・言っている内容
を分けて考えること。
訓練中は、命や安全に関わる場面を想定しています。伝え方が荒くても、「中身」が正しければ、まずはそこを受け取る。感情を全部拾わないことが、自分を守る第一歩です。
■② なぜ言い方がキツくなるのか|環境要因が大きい
初任科では、
・睡眠不足
・疲労
・焦り
・評価への不安
・責任感の強さ
こうした要素が重なります。
本来穏やかな人でも、余裕がなくなると語気が強くなります。
「人格」ではなく「環境」がそうさせていることも多い、という前提を持つと、受け止め方が変わります。
■③ まずやること|即反応しない
言い方がキツイと、反射的に言い返したくなります。
しかし、その場で感情をぶつけると関係は悪化します。
おすすめは、
・一呼吸おく
・内容だけ整理する
・必要なら後で話す
この3ステップです。
訓練中は勝ち負けではなく、安全と成果が最優先です。
■④(実際に多かった誤解)「キツイ=嫌われている」ではない
初任科で多い誤解は、
「言い方がキツイ=自分を嫌っている」
と思い込んでしまうことです。
実際は、
・焦っている
・班をまとめようとしている
・責任を感じている
こうした背景のことが多い。
言い方は未熟でも、目的は真面目というケースは少なくありません。
■⑤ 伝えるべき時は伝える|柔らかく、短く
どうしてもつらい場合は、冷静なタイミングで伝えます。
例:
「さっきの件、内容は理解してるんだけど、少し強く感じてしまった。次から少しだけ柔らかく言ってもらえると助かる」
ポイントは、
・人格を責めない
・事実だけ言う
・お願いで終える
これだけで空気はかなり変わります。
■⑥ 距離感を調整するのも技術
合わない相手と無理に近づく必要はありません。
・必要な会話だけする
・感情的な話題は避ける
・業務(訓練)中心に接する
「仲良くする」より「円滑に回す」ことを優先する。
これが消防の世界では現実的な選択です。
■⑦(一次情報)現場では“言い方より機能”が優先される
被災地派遣や実際の災害現場では、言い方が荒くなる場面は正直あります。
極限状態では、優しい言葉よりも即応性が優先されることがあるからです。
ただし、本当に強い隊は、
・訓練では厳しく
・終わればフォローする
この切り替えができていました。
元消防職員としての実感ですが、言い方がキツイ人も、訓練を重ねる中で自然と丸くなっていくことが多いです。
訓練の量は質を凌駕する。
人間関係も同じで、時間と経験が角を削ります。
■⑧ 自分が“言い方がキツイ側”にならない意識も大切
キツイ言い方に悩む人ほど、自分は同じことをしないと決めることが重要です。
・短く
・具体的に
・人格否定をしない
・最後に一言フォローする
この意識ができる人は、将来必ず信頼される隊員になります。
■まとめ|言い方は未熟でも、目的が共有できれば乗り越えられる
消防学校初任科で同期の言い方がキツイのは、珍しいことではありません。
大切なのは、感情で対抗することではなく、言葉と中身を分けて考えること。必要なら冷静に伝え、距離を調整し、隊として回すことを優先する。
結論:
言い方に反応しすぎず、目的を共有し、冷静に対処する。初任科は“人間関係の訓練”でもある。
現場で強いのは、怒鳴る人ではなく、感情をコントロールできる人です。今の経験は、必ず将来の現場力になります。
出典:厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策指針」

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