【元消防職員が解説】秋の地震避難所は雨具がないと危険|傘より両手が空く方が助かる

秋の地震避難所で意外と差が出るのが雨具です。
「傘があるから大丈夫」と思いやすいですが、現場感覚で言うと、避難では傘より雨具の方がかなり強いです。

結論から言うと、秋の地震避難所は「傘だけ」で考えると危険で、両手が空く雨具の方が助かるです。
秋は雨が増えやすく、朝晩も冷えるので、濡れることがそのまま体力低下につながりやすいです。

■① 危ないのは「傘があれば十分」と考えることです

傘は普段なら便利です。
でも避難では、

  • 荷物を持つ
  • 子どもを支える
  • 階段を使う
  • 暗い中を歩く
  • 風が吹く

という条件が重なります。

この時、片手がふさがるだけでかなり動きにくくなります。
つまり秋の避難で危ないのは、濡れることだけでなく動きにくくなることです。

■② 助かる判断基準は「両手が空くか」です

雨具で一番使いやすい判断基準はこれです。

その雨具で両手が空くか。

ここが弱いと、かなり不利です。

  • 荷物を持ちにくい
  • 子どもや高齢者を支えにくい
  • 段差で危ない
  • 風であおられる
  • 暗い場所で姿勢が崩れる

秋の避難では、「濡れないか」より安全に動けるかで見た方が助かります。

■③ 一番失敗しにくいのは「レインコート型」です

元消防職員として言うと、秋の避難で強いのは、

  • 前が閉じられる
  • フードがある
  • 両手が空く
  • 上着の上から着られる

こうしたレインコート型です。

消防庁のチェックシートでも、非常用持出品の衣料品として防寒用ジャケット・雨具が挙げられ、衣類は動きやすいものを選ぶとされています。 oai_citation:1‡総務省消防庁
つまり、雨具は濡れ防止だけでなく避難動作を邪魔しないことが大事です。

■④ 危ないのは「雨具を寒さ対策と切り離して考えること」です

秋の雨具は、雨の日だけの物ではありません。

  • 風を防ぐ
  • 体温低下を防ぐ
  • 上着の代わりになる
  • 濡れた服の上に重ねられる

つまり雨具は、秋の避難では簡易防寒具でもあります。
雨が降っていなくても、寒さ対策として役立つことがあります。

■⑤ 被災地で多かったのは「少し濡れたまま我慢する人」です

被災地派遣やLOの経験でも多かったのは、

  • 肩だけ濡れる
  • 靴下が濡れる
  • 上着が湿る
  • でもそのまま過ごす

という状態でした。

これが続くと、

  • 体が冷える
  • 気分が落ちる
  • 睡眠が浅くなる
  • 翌日に疲れが残る

という流れになりやすいです。
雨具は「大雨の時だけ」ではなく、少しの濡れを切るための物として考える方が助かります。

■⑥ 助かるのは「すぐ取り出せる位置」に置くことです

雨具は持っていても、奥にしまうと弱いです。

  • 持ち出し袋の奥
  • 別の場所
  • たたみ直さないと使えない

これでは避難時に間に合いにくいです。

強いのは、

  • 玄関近く
  • 持ち出し袋の取り出しやすい位置
  • 車内
  • すぐ羽織れる状態

です。
雨具は高性能さより初動で使える位置の方が大事です。

■⑦ 危ないのは「家族で1つあればいい」と考えることです

雨具は共用しにくい物です。

  • 使うタイミングが同じ
  • 子どもを守ると自分が濡れる
  • 誰かが着ると他の人が使えない

だから秋の避難では、理想は1人1つです。
少なくとも、家族の中で弱い人に回す分は先に考えておく方が助かります。

■⑧ 今日やるなら「傘とは別に雨具を1つ決める」のが正解です

今日すぐやるなら、ここだけで十分です。

  • 両手が空く雨具を1つ決める
  • 上着の上から着られるか確認する
  • すぐ取り出せる所へ置く

大事なのは、傘を持つことより避難用の雨具を別で持つことです。

■まとめ

秋の地震避難所では、雨具がないと危険です。
特に傘だけだと、荷物、子ども、高齢者対応、暗い中の移動でかなり不利になります。

判断基準は、「雨を防げるか」ではなく「両手が空いたまま安全に動けるか」です。
秋の避難では、傘より、すぐ着られて動きやすい雨具の方が助かります。

消防庁|非常用持出品チェックシート

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