【元消防職員・防災士が解説】持病がある人の避難準備と注意点|命を守るために“今やるべきこと”

地震・台風・豪雨などの災害では、

「持病がある方」「薬を飲んでいる方」「通院が必要な方」が

最も大きなリスクを抱えます。

避難所生活はストレスが大きく、

気温差、食事や睡眠の変化、薬不足などが重なり、

持病が悪化するケースが少なくありません。

命を守るために、

災害前からできる準備と、避難中の注意点をまとめます。

◆ ① 薬は“最低3日分”、できれば“1週間分”

避難所や病院では、すぐに薬が手に入りません。

・血圧の薬

・糖尿病薬

・心臓病

・喘息

・抗てんかん薬

・精神疾患の薬

これらは、飲めなくなるだけで命の危険がある場合があります。

✅ 普段から1週間分の予備を確保

✅ 病院で「災害用の少し多め」を相談

✅ 薬を入れる袋に名前と服用方法を記載

「薬が切れた」ことが、そのまま命に関わることがあります。

◆ ② お薬手帳・診察券・病名・アレルギーをまとめる

避難所では、医療スタッフが常駐していない場合があります。

✅ お薬手帳

✅ 処方内容・疾患名

✅ アレルギー・持病のメモ

✅ 緊急連絡先

これを1つにまとめ、

バッグに入れっぱなしにしておくと安心です。

文字で残っていれば、

本人が話せなくても医療的な対応ができます。

◆ ③ 常備薬だけでなく、医療器具も準備

・吸入器

・インスリン

・血糖測定器

・補聴器電池

・人口肛門のケア用品

・人工透析の情報

・在宅酸素の情報

「薬はあるけど、器具がない」

という人も多く、避難所で困る人が少なくありません。

◆ ④ 寒さは持病を悪化させる

特に冬は注意です。

✅ 毛布を重ねる

✅ ダンボールやマットで床冷えを防ぐ

✅ 厚手の靴下

✅ カイロや湯たんぽ

持病がある人ほど、体温低下や血圧変化の影響を受けやすくなります。

◆ ⑤ 食事制限がある場合

・塩分制限

・糖分制限

・食物アレルギー

・腎臓病食

避難所の食事は、用意できるものに限りがあり

普段の食事制限ができなくなることがあります。

✅ 医師から指導を受けている内容を記録

✅ 可能なら非常食を準備(低塩分・低糖質など)

✅ 避難所スタッフに早めに相談

我慢して症状が悪化してからでは手遅れになることがあります。

◆ ⑥ 精神疾患・認知症の方の避難

災害は、強いストレスとなり症状が悪化する場合があります。

✅ 静かな場所で休めるスペース

✅ 家族や信頼できる人が近くにいる

✅ 普段と同じ薬を確実に服用

✅ 落ち着かない時は医療者・支援者に相談

「周りに迷惑をかけたくない」と我慢する必要はありません。

◆ ⑦ 持病がある人の避難バッグに入れるもの

・薬 1週間分

・お薬手帳

・病名・服薬内容のメモ

・医療器具・補助用品

・飲み慣れた水・食事

・体を冷やさない防寒具

・数日分の飲み水

「薬の確保」が最優先です。

◆ ⑧ 避難を迷ったら“早く逃げる”

持病がある人は、

体力が奪われる避難の遅れが命に関わります。

✅ 夜になる前

✅ 雨や雪が強くなる前

✅ 道路が止まる前

早めの避難が、一番安全です。

◆ まとめ

・薬は1週間分が理想

・お薬手帳や病名の情報をまとめておく

・医療器具の準備

・食事制限やアレルギーは早めに相談

・寒さやストレスで持病は悪化する

・迷ったら早く避難する

持病がある人の避難は、

「準備していたかどうか」が生死を分けます。

災害は止められません。

でも、備えは今日からできます。

命を守るために、少しだけ行動してみてください。

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