【防災士が解説】ガス漏れ時に絶対やってはいけない行動は何か?最初の数分で命を守る判断基準

ガス漏れが疑われる時に一番危ないのは、ガスそのものより、慌てていつもの行動をしてしまうことです。日本ガス協会は、ガス臭い時はまず窓や戸を開けて、ガス栓・器具栓を閉め、ガスメーターの元栓も閉めたうえで、ガス事業者へ連絡するよう案内しています。また、その際は換気扇、電灯、換気システム、インターホンなどの電気スイッチに触れないよう明示しています。東京ガスネットワークも、ガス臭い時は戸を開け、ガス栓を閉めて、すぐにガス漏れ通報専用電話へ連絡するよう案内しています。
https://www.gas.or.jp/anzen/gas-smell/
https://www.tokyo-gas.co.jp/network/emergencies/gassmell/index.html

つまり、ガス漏れ時に絶対やってはいけない行動は、「火を使うこと」だけではありません。電気をつける、換気扇を回す、スマホをその場で操作する、原因を自分で確かめようとするといった行動も危険です。元消防職員として感じるのは、ガス漏れ時に一番怖いのは「少しぐらいなら大丈夫だろう」という油断です。私は、ガス漏れ時の判断では、まず着火源を増やさない、次に窓を開ける、最後にその場を離れて連絡する、この順で考えるのが現実的だと考えます。

■① まず結論として、ガス漏れ時に絶対やってはいけないことは何か

結論から言うと、絶対にやってはいけないのは、火花が出る可能性のある行動です。

日本ガス協会は、ガス臭い時は、たばこなどの火気は絶対に使わず、換気扇、電灯、換気システム、インターホンなどの電気スイッチには触れないよう案内しています。これは、スイッチの入り切りで生じる小さな火花でも、漏れたガスに引火する危険があるからです。 oai_citation:0‡ガス協会

私は、ガス漏れ時は「火を使わない」だけで安心してはいけないと思います。スイッチを入れること自体が危険行動になりうるからです。

■② なぜ電気のスイッチを触ってはいけないのか

理由は、オン・オフの瞬間に火花が出る可能性があるからです。

日本ガス協会は、ガス臭い時に換気扇や電灯、換気システム、インターホンなどの電気スイッチに触れないよう明示しています。つまり、「暗いから電気をつける」「においが気になるから換気扇を回す」という、普段なら自然な行動が、その場では危険になるということです。 oai_citation:1‡ガス協会

元消防職員としても、危機時ほど「いつもの癖」が危ないと感じます。私は、ガス漏れ時は“便利な行動”を止めることが先だと考えます。

■③ 換気扇を回してはいけないのか

はい。換気したい気持ちは自然ですが、換気扇を回すのは危険です。

日本ガス協会がスイッチ類に触れないよう示している以上、換気扇の操作も避けるべき行動に入ります。その代わりに、窓や戸を開けて自然換気することが基本です。東京ガスネットワークも、ガス臭い時はまず戸を開けるよう案内しています。 oai_citation:2‡ガス協会

私は、ガス漏れ時の換気は「機械で換気する」ではなく「窓を開ける」が基本だと考えます。

■④ スマホやインターホンはその場で使っていいのか

ここはかなり大事です。その場で操作しない方が安全です。

日本ガス協会は、インターホンなどの電気スイッチにも触れないよう案内しています。スマホについて明確に同じ表現で並んでいない案内もありますが、電気機器の操作全般を避ける趣旨からすると、ガスがこもっている可能性のある場所で新たに機器を操作しない方が安全だと考えるのが自然です。私はここは安全側に倒して、窓を開けてその場から離れたあとに通報する方が現実的だと考えます。 oai_citation:3‡ガス協会

被災地でも、危険物対応は「少しなら大丈夫」より「一歩離れてから」が基本でした。

■⑤ ガス漏れ時にまず何をするべきか

まずやるべきなのは、窓や戸を開けることです。

日本ガス協会は、ガス臭い時には窓や戸を大きく開けてガスを外へ追い出すよう案内しています。東京ガスネットワークも、戸を開け、ガス栓を閉めたうえで通報する流れを示しています。つまり、最初の行動は「原因探し」ではなく「自然換気」です。 oai_citation:4‡ガス協会

私は、ガス漏れ時の最初の一歩は「確認」より「空気を逃がす」だと考えます。

■⑥ ガス栓やメーターはどうすればいいのか

次にやるべきなのは、ガス栓・器具栓を閉め、ガスメーターの元栓も閉めることです。

日本ガス協会は、ガス臭い時にガス栓・器具栓を閉め、ガスメーターの元栓も閉めるよう案内しています。東京ガスネットワークも、戸を開けた後にガス栓を閉める流れを示しています。 oai_citation:5‡ガス協会

私は、この段階で「直せるかも」と触りすぎない方が安全だと考えます。止めることまでにとどめ、自分で原因を探しに行かない方が現実的です。

■⑦ 自分で復帰操作していいのか

ガス臭い時は復帰操作をしてはいけません。

日本ガス協会は、地震などでマイコンメーターが作動してガスが止まった場合でも、ガス臭い時は復帰の操作をしないでガス事業者へ連絡するよう案内しています。つまり、地震の後にガスが止まっていても、「とりあえず復帰させる」は危険なことがあります。 oai_citation:6‡ガス協会

元消防職員としても、異常時に「元に戻す」操作を急ぐのはかなり危ないと感じます。私は、においがある時点で自己判断の復旧は止めるべきだと考えます。

■⑧ 外へ出る時に気をつけたいことは何か

外へ出る時は、火を使わず、周囲にも火気厳禁を伝えることが大切です。

日本ガス協会は、たばこなどの火気を絶対に使わないよう案内しています。つまり、自分だけでなく、同居家族や近くの人にも「火を使わないで」と伝える方が安全です。 oai_citation:7‡ガス協会

私は、ガス漏れ時は「自分がやらない」だけでなく、「周囲にもやらせない」ことが必要だと考えます。

■⑨ 迷った時の判断基準

迷ったら、次の順番で考えてください。

「火や火花が出る行動をしていないか」
「換気扇ではなく窓や戸を開けられているか」
「ガス栓・器具栓・元栓を閉められているか」
「その場を離れてからガス事業者へ連絡できているか」

この4つが整理できれば、ガス漏れ時の初動としてはかなり現実的です。防災では、「原因を急いで確かめること」より「爆発や引火を起こさないこと」の方が大切です。

■⑩ まとめ

ガス漏れ時に絶対やってはいけない行動は、火気を使うこと、電気のスイッチを入れること、換気扇を回すこと、その場で機器を操作し続けることです。日本ガス協会は、ガス臭い時は窓や戸を開け、ガス栓・器具栓とメーター元栓を閉め、電気スイッチには触れず、ガス事業者へ連絡するよう案内しています。東京ガスネットワークも、戸を開けてガス栓を閉めたうえで、すぐにガス漏れ通報専用電話へ連絡するよう示しています。 oai_citation:8‡ガス協会

私なら、ガス漏れ時に一番大事なのは「原因を探すこと」ではなく「火花を出さず、ガスを逃がし、自分で直そうとしないこと」だと伝えます。現場では、早い対応より、危ない行動を止める対応の方が命を守ります。だからこそ、まずは火花を出さない、次に窓を開ける、最後に離れて連絡する。この順番で整えるのがおすすめです。

出典:https://www.gas.or.jp/anzen/gas-smell/(日本ガス協会「ガス臭いと感じたら」)

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