夏の災害時、「とりあえず車で過ごそう」という判断は珍しくありません。しかし被災地では、車中泊中に体調を急激に悪化させたケースを数多く見てきました。車は安全そうに見えて、夏は一気に危険度が跳ね上がります。現場で実際に起きていたポイントを整理します。
■① エンジンを切った瞬間から暑さが始まる
停車後の車内は短時間で高温になります。被災地では「少し休むつもり」が長引き、熱中症寸前まで進んだ例がありました。
■② 窓を開けても熱は逃げない
窓を少し開けても、風がなければ効果は限定的です。現場では「風が通ると思っていたが全然違った」という声が多く聞かれました。
■③ 夜の方が安全だという誤解
夜は外気温が下がっても、車内の熱はこもったままです。被災地では夜間に体調を崩し、朝に動けなくなるケースがありました。
■④ 水分補給が後回しになりやすい
トイレ問題や遠慮から、水分摂取を控える人が出ます。現場では、この判断が一番多い失敗でした。
■⑤ エアコン使用は一長一短
エンジンをかけ続けると燃料切れや一酸化炭素のリスクがあります。被災地では「使い続けられない前提」で考えていた人ほど安全でした。
■⑥ 子ども・高齢者は特に注意が必要
体温調整が難しく、症状が急激に出ます。現場では、周囲が気づくまで本人が異変を訴えないことが多くありました。
■⑦ 車中泊は「短時間前提」で考える
一晩以上続ける前提は危険です。被災地では、早めに別の選択肢へ切り替えた人ほど体調を守れていました。
■⑧ 車内でも休憩姿勢を工夫する
同じ姿勢が続くと体力を消耗します。現場では、姿勢を変えたり外で短時間体を動かした人の方が安定していました。
■まとめ|夏の車中泊は「安全そう」に見えるのが最大の罠
車は避難手段であって、生活空間ではありません。
結論:
夏の車中泊避難は「短時間・応急対応」と割り切る
防災士として被災地を見てきた中で、車中泊を長引かせなかった判断が、命と体調を守ったケースを何度も見てきました。

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