赤ちゃん・小さな子どもの防災備蓄で、意外と見落とされやすいのが子どもの靴・サンダル・靴下です。
おむつやミルクは準備していても、避難の瞬間はあわてて抱っこして出ることが多く、足元の備えが抜けやすいです。
結論から言うと、子どもの靴を備えていないのは危険です。
災害時は、床や道路にガラス片、がれき、水たまり、泥などがありやすく、裸足や靴下だけでは動けないからです。
だからこそ、履き慣れた靴を1足、防災側に回しておく方が助かります。
■① 危ないのは「抱っこするから靴は要らない」と考えることです
小さい子は、避難時にまず抱っこで連れ出すことが多いです。
でも実際には、その後ずっと抱っこだけで済むとは限りません。
- 避難所の中を少し歩く
- 車から建物へ移動する
- 親が荷物を持ち替える
- 上の子の対応で一時的に下ろす
- 靴を履かせ直す余裕がない
この時に靴が無いと、「下ろせない」「歩かせられない」という困り方になりやすいです。
■② 伊勢崎市も「靴がなくて困った経験」を具体的に案内しています
伊勢崎市の「赤ちゃんのための防災グッズ チェックリスト」では、
子どもの靴について、慌てて抱っこして連れてきたため、靴がなくて困ったという経験をした方が意外と多くいるので、備蓄セットの中に入れておくと安心と案内しています。 (city.isesaki.lg.jp)
これはかなり現場感のある話です。
防災では「忘れないはず」ではなく、忘れても困らない形にしておく方が強いです。
■③ 判断基準は「外に出た後、すぐ履かせられるか」です
備えが足りているかは、次の問いで分かりやすいです。
外に出た後、子どもにすぐ靴を履かせられるか。
ここで不安があるなら、まだ弱いです。
- 予備の靴がない
- 玄関にしかなく持ち出し袋に入っていない
- サイズアウトしている
- 履き慣れていない
- 靴下や足元の防寒と別管理になっている
赤ちゃん防災では、抱っこできるかだけでなく、下ろした後どうするかも大事です。
■④ 助かるのは「履き慣れた靴」を1足分けることです
防災用に特別な靴を買う必要はありません。
実際に強いのは、
- いつも履いている靴
- 履き慣れた予備靴
- 軽くて脱ぎ履きしやすい物
です。
子どもは、慣れない靴だと嫌がったり歩きにくかったりします。
災害時は、ただでさえ不安が強いので、履き慣れた靴をそのまま使う方が現実的です。
■⑤ サンダルは便利でも、主力にしすぎると危険です
サンダルは、
- 脱ぎ履きしやすい
- 室内避難所で使いやすい
- 濡れた時に乾きやすい
という良さがあります。
ただし、外での移動では
- 脱げやすい
- 足先が守られにくい
- がれきや泥に弱い
という弱さもあります。
だから、考え方としては
- 主力:履き慣れた靴
- 補助:サンダル
の方が助かります。
■⑥ 被災時は「足元の不安」が動きを止めます
元消防職員としての感覚でも、避難時は足元が不安定だと一気に動きにくくなります。
- 親が子どもを下ろせない
- ちょっと歩かせたいのに無理
- トイレや移動のたびに抱っこになる
- 親の体力が削られる
靴は地味ですが、親の負担を減らす装備でもあります。
赤ちゃん防災では、食べ物や衛生用品だけでなく、移動を支える備えも大切です。
■⑦ 危ないのは「去年の靴をそのまま入れっぱなし」にすることです
子どもの靴で起きやすい失敗が、サイズアウトです。
- 足が入らない
- きつくて嫌がる
- すぐ脱げる
- 歩きにくい
赤ちゃん用品は、おむつや服だけでなく、靴も成長で変わります。
防災では、持っているかより今の足に合うかまで見た方が助かります。
■⑧ 今日やるなら「靴1足を防災側に回す」のが正解です
今日すぐやるなら、ここからで十分です。
- 履き慣れた靴を1足決める
- サイズを確認する
- 靴下も一緒に入れる
- 玄関か持ち出し袋の近くに置く
- サンダルは補助として考える
これだけでも、避難時の動きやすさはかなり変わります。
防災では、歩ける状態をすぐ作れることが大事です。
■まとめ
子どもの靴は、無いと危険です。
災害時はあわてて抱っこで避難しがちですが、その後に歩く・下ろす・移動する場面が出てくるため、履き慣れた靴を1足備えておく方が助かります。
被災時に強い備えは、“抱っこできる備え”だけでなく“下ろした後も動ける備え”です。
サンダルは補助にして、まずは履き慣れた靴を防災側に回しておくと安心です。

コメント