災害対策の資料やニュースでよく見かける言葉があります。
「高齢者等(こうれいしゃ など)」
この“等”には、誰が含まれるのでしょうか?
実はここに含まれる人を正しく理解していないと、本当に支援が必要な人が取り残されてしまいます。
防災士の視点でわかりやすく解説します。
◆ 高齢者“等”とは?
結論から言うと、「高齢者以外にも、避難に支援や時間を必要とする人すべて」を指します。
具体的には、次のような方が含まれます。
・障がいのある方
(身体、知的、精神、発達障害、難病など)
・乳児、幼児、妊娠中の方
(抱っこや授乳が必要、歩けない、体調が不安定)
・病気やけがで歩行が難しい人
(骨折、車いす、人工関節、持病で体力が弱い)
・視覚、聴覚に障がいがある方
(情報が伝わりにくい、避難経路がわかりにくい)
・日本語が理解できない外国人
(避難指示がわからない、書類が読めない)
・災害情報を正しく判断することが難しい方
(認知症、知的障害、パニック症状、精神疾患など)
・一人暮らしの高齢者
(助けを呼ぶ人がいない、避難を迷いやすい)
つまり、高齢者“だけ”ではありません。
「自力で素早く避難できない可能性がある人」がすべて含まれます。
◆ なぜ“等”がつくのか?
災害では、弱い立場の人ほど危険にさらされます。
しかし、「高齢者」だけに限定してしまうと、
・障がいのある方
・赤ちゃん連れの方
・外国人
・病気やけがをしている人
など、大切な対象者が漏れてしまいます。
そのため、法律や防災計画の文書では、あえて「高齢者等」と表現しています。
◆ 要するに、こう考えればOK
高齢者等とは、
「自分ひとりで避難するのが難しい人」
「災害時に支援が必要になる人」
この2つに当てはまれば、年齢は関係ありません。
◆ まとめ
・“等”には高齢者以外の多くの人が含まれる
・障がいのある方、妊婦、乳幼児、病人、けが人、外国人など
・自力避難が難しい人、情報が届きにくい人が対象
・支援対象を広く捉えることで、救える命が増える
災害は、健康な人よりも「支援が必要な人」に牙をむきます。
だからこそ、私たちが理解し、支えることが大切です。

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