防災備蓄というと、保存水や非常食、簡易トイレ、常備薬が先に思い浮かびやすいですが、防災士としてかなり大切だと感じるのが「体調の変化を数字で追えること」です。特に高血圧のある人や、避難生活で血圧が上がりやすい人にとって、血圧計はかなり意味の大きい備えです。日本高血圧学会などの災害時循環器疾患ガイドラインでは、東日本大震災後に血圧が上昇した報告があり、災害直後から約1か月は血圧上昇への対策が必要とされています。日本高血圧学会ほか「災害時循環器疾患の予防・管理に関するガイドライン」
防災士として強く感じるのは、血圧計(乾電池式)で本当に大切なのは、「健康家電を一つ持つこと」ではなく、「避難中の血圧上昇や体調変化を“何となく”で済ませないこと」だという点です。被災地派遣や元消防職員としての現場感覚でも、困るのは血圧が高い人だけではありません。ストレスで頭痛がする、動悸がする、眠れない、薬を飲んでいるが今の状態が分からない、受診すべきか判断できない。だから血圧計(乾電池式)は、“家庭の健康用品”というより、“避難生活で循環器リスクを見える化する個別装備”として考える方がかなり現実的です。災害対応の保健医療福祉調整資料でも、血圧測定は災害によるストレスを客観的に測定する指標になると示されています。厚生労働省「保健医療福祉調整本部等におけるマネジメントの進め方」
■① よくある誤解|血圧は具合が悪くなれば分かるから血圧計は後回しでいい
多くの人が、血圧が高ければ何となく分かると考えがちです。もちろん、強い頭痛や動悸が出ることもあります。ですが、防災士としては、避難生活では疲労、寒暖差、脱水、睡眠不足、精神的緊張が重なり、体感だけでは判断しにくいことが多いと感じます。日本高血圧学会などのガイドラインでも、災害後に血圧が上昇しやすいことが示されています。つまり、血圧計の価値は「測ること」そのものではなく、「体感に頼らず状態を確認できること」にあります。日本高血圧学会ほか「災害時循環器疾患の予防・管理に関するガイドライン」
■② 実際に多い失敗|薬だけ持っていて測定できない
避難生活でよくある失敗は、「降圧薬は持っているから大丈夫」と考えてしまうことです。もちろん薬は非常に大切です。ですが、防災士としては、薬だけでは“今どうなっているか”が分からないことが弱点になりやすいと感じます。災害時は血圧が上がりやすく、ガイドラインでも災害直後から1か月程度は血圧上昇対策が必要とされています。つまり、薬と測定は分けて考えるより、セットで考える方がかなり現実的です。日本高血圧学会ほか「災害時循環器疾患の予防・管理に関するガイドライン」
■③ 判断の基準|迷ったら“高血圧・頭痛・動悸・持病があるか”で考える
血圧計(乾電池式)の優先度を考える判断基準はシンプルです。
「迷ったら、高血圧・頭痛・動悸・持病があるかで考える」
たとえば、
・高血圧で通院中
・降圧薬を飲んでいる
・頭痛や動悸が出やすい
・心臓や腎臓の病気がある
・家族に高齢者がいる
こうした条件があるなら、血圧計の優先度はかなり上がります。防災は、「病気になったら考える」より「悪化を数字で早く捉える」方が強いです。厚生労働省資料でも、血圧測定は災害ストレスを客観的にみる指標とされています。厚生労働省「保健医療福祉調整本部等におけるマネジメントの進め方」
■④ やらなくていい防災|AC電源式だけに頼ること
ここはかなり大事です。血圧計そのものはあっても、停電時に使えなければ避難生活では弱くなります。だから防災士としては、血圧計を備えるなら“乾電池式”または電池で動かせることの意味がかなり大きいと感じます。災害時は電源確保が不安定になりやすく、日常どおりの計測環境は崩れやすいからです。
つまり、防災で血圧計を考える時は、「精度の高い機種」だけでなく「停電時でも動かせるか」で見る方がかなり現実的です。
■⑤ 現場で見落とされやすいポイント|血圧計の価値は“受診判断”にもある
血圧計というと、日々の健康管理のための道具に見えがちです。ですが、防災士としては、その本当の価値は「受診するか、休むか、周囲に相談するか」の判断材料になることにもあると感じます。私は現場で、強い備えは「具合が悪くなったら我慢すること」ではなく、「客観的な数字で次の行動を決められること」だと感じてきました。血圧計は、その意味でかなり実用的です。
■⑥ 高齢者・高血圧の人・循環器疾患のある人がいる家庭ほど価値が上がる
日本高血圧学会などのガイドラインは、災害後の血圧上昇と循環器イベント予防の重要性を示しています。つまり、家族の中に高齢者、高血圧の人、心疾患のある人がいるなら、血圧計の意味は一気に大きくなります。私は現場で、強い家庭ほど「元気な大人基準」で考えるのではなく、「一番リスクの高い人をどう守るか」で備えを考えていると感じてきました。血圧計(乾電池式)は、その意味で家族防災とかなり相性がよいです。日本高血圧学会ほか「災害時循環器疾患の予防・管理に関するガイドライン」
■⑦ 今日できる最小行動|“健康家電”ではなく“避難判断用品”として分ける
家庭で今日できる最小行動はシンプルです。
「血圧計(乾電池式)を、健康家電として家に置くだけでなく“避難判断用品”として管理する」
・乾電池の残量を確認する
・予備電池を一緒に置く
・持病管理ノートや常備薬ケースの近くに置く
・家族が使い方を分かるようにする
・避難用品の近くに移しておく
こうしておくだけで、血圧計はかなり実戦的になります。防災は、物を持つことより“停電時でも使える形にすること”で強くなります。
■⑧ まとめ|避難生活で最も大切なのは“具合の悪さを感じること”より“数字で確認できること”
血圧計(乾電池式)は、防災ではかなり実用的な個別装備です。日本高血圧学会などのガイドラインでは、災害後に血圧が上昇しやすく、災害直後から約1か月は血圧上昇対策が必要とされています。厚生労働省資料でも、血圧測定は災害ストレスを客観的にみる指標になると示されています。つまり、本当に大切なのは、体調不良を感覚だけで判断することではなく、血圧計のような装備で数字として確認し、休む・受診する・家族が見守る判断につなげることです。厚生労働省「保健医療福祉調整本部等におけるマネジメントの進め方」
結論:
避難生活で最も大切なのは、血圧が高いかどうかを何となく考えることではなく、血圧計(乾電池式)のような装備で停電時でも数字を確認し、悪化を早めに見つけて次の行動につなげることです。
元消防職員・防災士として言えるのは、災害時に循環器面で崩れる家庭は「薬がない家庭」だけではなく、「数字で状態を確認できない家庭」です。血圧計(乾電池式)は、その意味でかなり地味に強い個別防災用品です。

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