【防災士が解説】避難所での支援が遅れると危険 DWATが早く入る地域は“助かる確率が変わる”

「避難所に行けば安心」
これは半分正解で、半分危険です。

結論からいうと、
福祉支援(DWAT)が遅れる避難所はリスクが高い。 “支援が早く入るか”が生死を分けます。


■① 最初の結論

避難所は「行けば助かる場所」ではなく、 “整って初めて助かる場所”です。

そのカギを握るのがDWAT(災害派遣福祉チーム)です。


■② DWATとは何をするチームか

DWATは、

  • 介護福祉士
  • 社会福祉士
  • 保育士

などで構成され、

  • 高齢者の介助
  • 障害者支援
  • 子どものケア
  • 避難所環境の調整

を行います。

つまり、

“生活を守るプロ”です。


■③ なぜ遅れると危険か

実際の課題はここです。

  • 派遣調整に時間がかかる
  • 都道府県経由で遅れる
  • 初動対応に間に合わない

能登半島地震では、

  • DWAT:7日後に活動開始
  • DMAT(医療):翌日入り

この差が何を意味するか。

「生活支援が1週間遅れる」ということです。


■④ 災害関連死との関係

災害関連死の多くは、

  • 誤嚥性肺炎
  • 脱水
  • 体調悪化
  • ストレス

です。

つまり、

“避難後に亡くなる”ケースです。

実際、能登半島地震では
災害関連死が約7割を占めています。


■⑤ 現場で見たリアル

被災地派遣やLOとして現場に入ると、

  • トイレが遠い高齢者が動けない
  • 水分を控えて脱水になる
  • 横になれず体調悪化
  • 周囲に頼れず孤立

こういう状況が普通に起きます。

そして共通点は、

「誰も調整していない」こと

です。

DWATが入ると、

  • 配置が変わる
  • 導線が整う
  • 声かけが始まる

それだけで状況が変わります。


■⑥ 今後どう変わるか(重要)

今回のポイントはここです。

  • 名簿をオンラインで一元管理
  • 直接派遣要請が可能
  • チーム編成を迅速化

つまり、

「数日 → 数日以内 or 即日レベル」へ短縮

が狙いです。

これはかなり大きい改善です。


■⑦ 一番危ない判断

一番危ないのはこれです。

  • 「避難所に行けば大丈夫」
  • 「誰かが何とかしてくれる」

この考えです。

防災士としての判断はこれ。

「支援が来るまで自分で耐えられるか?」

これが基準です。


■⑧ 今日できる備え

最低限やるべきことはこれです。

  • 水・食料を1週間分備蓄
  • 常備薬を必ず持ち出す
  • 家族のケア用品(高齢者・子ども)を準備
  • 自宅避難の選択肢を持つ

特に重要なのは、

「最初の3日〜1週間は自力」

という前提です。


■まとめ

今回の結論は、

DWATが早く入るかどうかで “避難後に助かる確率”が変わる。

です。

避難はゴールではありません。

「避難後をどう生きるか」

ここまで考えておくことが、
本当の防災です。


■出典
厚生労働省(災害派遣福祉チームに関する情報)

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