◆はじめに
本震が来て避難しようとしているとき、
その途中で余震・別の揺れ が襲うことがあります。
避難所へ“向かっている最中”は、
自宅や避難所よりも 圧倒的に危険 です。
元消防職員・防災士として、
移動中の地震にどう対処するかを徹底解説します。
■① 徒歩で移動中に揺れたら“止まる→しゃがむ→守る”
避難中は周囲に危険が多い。
◆正しい行動
- 歩行を止める
- しゃがんで頭を守る
- 外壁・ガラス・電柱から離れる
- 落下物のない場所に移動
- 揺れが収まるまで動かない
◆NG行動
- 走る
- 建物のそばに寄る
- 橋の上にとどまる
途中での転倒が最も危険。
■② 夜間の避難中に揺れた場合(視界ゼロになる)
夜の地震は危険がさらに増える。
◆やるべきこと
- スマホライトで足元を照らす
- ガラス片・段差を避ける
- 子ども・高齢者を中央に配置
- 真っ暗な路地を避ける
夜間の避難は“視界確保”が命を救う。
■③ 雨天・台風の避難中に揺れたら“道路崩壊”に注意
雨で地盤が緩んでいるところに地震が来ると
崖崩れ・側溝落下・倒木 が発生しやすい。
◆注意点
- 川沿いは絶対に避ける
- 崖の下は通らない
- 横断歩道の白線は滑りやすい
- 排水口・マンホール付近を避ける
“水×地震” の組み合わせは想像以上に危険。
■④ 車で避難している時に揺れた場合
◆正しい行動
- ゆっくり停車
- ハザード点灯
- 揺れが収まるまで車内待機
- 落下物・信号トラブルに注意
- 海沿いの場合は徒歩避難(津波警報時)
車は安全だが、“海沿い”だけは例外。
■⑤ 子どもと避難中に揺れた場合
◆対応ポイント
- 子どもの手を絶対に離さない
- 抱くより“しゃがんで守る”
- 人混みに巻き込まれないよう後ろに配置
- 走らせない
避難途中は子どもの転倒事故が最も多い。
■⑥ 避難中に建物が倒れそうな場合
◆避けるべき場所
- 古いブロック塀
- 看板
- ガラス壁
- 老朽建物
- 電柱・変圧器
避難ルートの“上”を見る習慣をつける。
■⑦ 橋・高架を渡っている最中に揺れたら
◆やるべき行動
- 無理に走らない
- 揺れが止まるまで近くの柱に寄らずにしゃがむ
- ひび割れ・段差がないか確認
- 通行できない場合は回避ルートへ
橋は揺れやすく、落下物も危険。
■⑧ 避難所が目の前でも“駆け込まない”
地震後、避難所は出入口に人が殺到しやすい。
◆正しい行動
- 歩く
- 順番を守る
- 転倒した人がいてもまず自分が安全確保
- 入口のガラス落下に警戒
避難所の前で事故が多発する。
■⑨ 揺れが収まったら“再判定”する
避難所へ行く必要があるか再確認する。
◆再判断ポイント
- 自宅の損傷
- 火災の有無
- 津波・大規模火災の発生
- 夜間の安全性
- 家族との連絡可否
無理して避難所に行かなくてもいい場合もある。
◆まとめ:“避難所へ向かう途中”ほど危険な場面はない
- 揺れたら止まる→しゃがむ→守る
- 夜間はライトで足元確保
- 雨天は崖・川沿いを避ける
- 車避難中はゆっくり停車
- 子どもは手を離さない
- 倒れやすい建物から離れる
- 橋の上は特に慎重に
- 避難所入口は混雑に注意
- 揺れ後は避難先を再判定
避難する途中での地震は最も危険ですが、
正しい行動を知っていれば確実にリスクを減らせます。

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