【元消防職員が解説】人生は今が2周目という考え方|防災×耐災害力

防災というと、多くの人は地震や台風、避難所や備蓄を思い浮かべます。
しかし、現場で数多くの被災者を見てきた立場から言うと、「人生設計」や「お金」も立派な防災です。

今日は、防災を少し違う角度から考える話をします。


■① 人生は「2周目」だと考えてみる

もし今の自分が、すでに一度人生を失敗し、神様の力で時間を巻き戻してもらった存在だとしたらどうでしょうか。

プロ野球選手のダルビッシュ投手は、20歳の時に「40歳で全てを失った自分」を想像し、
そこから「今はやり直しのチャンスだ」と本気で生きる覚悟を決めたと語っています。

この考え方は、防災にもそのまま当てはまります。


■② 災害後に多い「後悔」という現実

被災地でよく聞く言葉があります。

「まさか自分が」
「備えておけばよかった」
「分かってはいたんですけど…」

災害は、未来の自分が過去の自分を振り返る瞬間でもあります。
その時に後悔するか、「やることはやった」と言えるかは、今の行動で決まります。


■③ 今日が人生で一番若い日という事実

・30歳の人は、50歳の自分
・40歳の人は、60歳の自分
・50歳の人は、70歳の自分

20年後の自分を想像してみてください。
その自分は、お金・健康・仕事・家族との時間に余裕があるでしょうか。

災害は、生活基盤が弱っている時ほど大きなダメージになります。


■④ お金も「防災力」の一部

資産形成は、贅沢のためだけのものではありません。

・災害後に無理な仕事を選ばなくて済む
・住む場所を柔軟に選べる
・家族を守る判断ができる

これはすべて「耐災害力」です。
お金がある=安全、ではありませんが、選択肢が増えるのは事実です。


■⑤ だらだら過ごす20年と本気の20年

20年という時間は、人生を大きく変えられる長さです。

・何も考えず流される20年
・未来を意識して積み上げる20年

この差は、災害が起きた時にはっきり表れます。
これは現場で何度も見てきた現実です。


■⑥ 防災とは「今の判断」の積み重ね

防災は、非常用袋を用意した瞬間に終わるものではありません。
日々の小さな判断の積み重ねです。

・情報を知る
・想像する
・行動する

この繰り返しが、命も生活も守ります。


■⑦ 神様に戻してもらった時間だとしたら

もし神様がこう言ったらどうでしょう。

「20年前に戻してやる。その代わり、本気でやらなかったら元に戻すぞ」

今は、まさにその戻してもらった時間なのかもしれません。
2周目の人生で、一番若い瞬間が「今日」です。


■⑧ 防災の本質は、後悔しない人生設計

防災のゴールは、「助かる」だけではありません。
助かった後に、「この人生でよかった」と言えることです。

20年後、
「もう戻らなくていい。やれることは全部やった」
そう言える自分を、今日から作っていく。

それもまた、防災の一つの完成形です。

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