【元消防職員が解説】正月の餅による窒息事故と命を守る防災の視点

正月三が日に、高齢者が餅を喉に詰まらせ救急搬送され、死亡事故も発生しました。毎年繰り返されるこの事故は「食の問題」ではなく、明確な災害リスクの一つです。家庭内で起きる命の危機に、どう備えるべきかを整理します。


■① 正月に餅の窒息事故が多発する理由

餅は粘着性が高く、飲み込む力が弱い高齢者ほど気道を塞ぎやすい食品です。正月は非日常の食事や生活リズムの乱れにより、事故が集中しやすくなります。


■② 高齢者ほどリスクが高まる背景

加齢により嚥下機能や咳反射が低下すると、詰まっても自力で排出できません。本人が「大丈夫」と思っていても、身体機能は確実に変化しています。


■③ 家庭内で起きる“見えにくい災害”

餅による窒息は地震や火災と違い、静かに、短時間で命を奪います。家庭内災害は発見が遅れやすく、初動対応が生死を分けます。


■④ 餅を食べる前に必ず確認すべきポイント

餅は小さく切る、水分を十分に取る、一人で食べさせない。この3点だけでもリスクは大きく下がります。「いつも通り」が一番危険です。


■⑤ 詰まった瞬間に家族が取るべき行動

声が出ない、苦しそうな仕草は窒息のサインです。背部叩打法や腹部突き上げ法など、ためらわず行動することが重要になります。


■⑥ 応急処置を“知っている”と“できる”の差

動画を見ただけでは、とっさに体は動きません。事前に家族で話し、流れを共有しておくことが実際の行動につながります。


■⑦ 「やらなくていい防災」としての判断

正月だから必ず餅を食べる必要はありません。喉に不安がある場合は、餅を避ける判断そのものが立派な防災です。


■⑧ 今日できる最小の備え

家族で「もし餅が詰まったらどうするか」を一度だけ話してください。それだけで、救える命が確実に増えます。


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