福岡県 宗像・福津地域の新春恒例行事である「宗像地区消防出初式」が、福津消防署の新庁舎で初めて開催されます。
出初め式は、単なる年始の式典ではなく、地域全体で防火・防災を再確認する重要な機会です。
今回は3年に1度の特別演目「直上曲水」も披露され、例年以上に注目が集まっています。
■① 新庁舎で初開催される意味
今回の出初め式は、令和7年11月から運用を開始した新消防庁舎での初開催となります。
新庁舎は、災害対応拠点としての機能強化だけでなく、地域に開かれた防災拠点という役割も担っています。
出初め式を新庁舎で行うこと自体が、
・消防を「身近に感じてもらう」
・防災を「日常の延長として考えてもらう」
というメッセージでもあります。
■② 幼年消防クラブがつなぐ防災意識
式典では、宗像・福津両市の幼稚園児・保育園児による幼年消防クラブが登場し、合唱と「防火の誓い」を披露します。
防災教育は、大人になってから突然始めるものではありません。
幼少期から「火は怖い」「命を守る行動がある」と自然に学ぶことが、将来の地域防災力を底上げします。
■③ 体験型企画が防災を「自分ごと」に変える
今回の出初め式では、
・はしご車の試乗体験
・消防車・救急車の展示
・子ども用防火服での記念撮影
・介助ロボット「ロデム」の試乗
・救助活動の実演
など、体験型の企画が多数用意されています。
「見る」だけでなく「触れる」「体験する」ことで、防災は一気に自分ごとになります。
これは、災害時に落ち着いて行動できる力を育てる第一歩でもあります。
■④ 3年に1度の「直上曲水」が伝える技術力
今回の目玉は、3年に1度行われる直上曲水(ちょくじょうきょくすい)です。
消防用ホースからの放水を音楽に合わせて制御する噴水ショーで、迫力ある演出が特徴です。
しかし、この演目の本質は「演出」だけではありません。
そこには、日々の訓練で培われた正確な放水技術と連携力があります。
火災現場では、
・狙った場所に
・必要な水量を
・的確なタイミングで
届ける技術が命を分けます。
直上曲水は、その技術を地域にわかりやすく伝える象徴的な演目なのです。
■⑤ 出初め式は地域防災の入口
宗像地区消防本部の担当者が語るように、出初め式は地域防災への意識を高めるきっかけです。
消防の力だけで災害は防げません。
・火の元に気をつける
・初期消火を知る
・避難経路を確認する
こうした行動を、一人ひとりが考えることが重要です。
■⑥ 見て終わりにしないために
出初め式を見学した後は、
・自宅の火の元点検
・消火器の位置確認
・家族との避難ルールの共有
このうち一つだけでも行動に移してみてください。
それが、出初め式の本当の価値です。
■⑦ 地域で支える防災のかたち
宗像・福津の出初め式は、
「消防が守る」のではなく
「地域全体で命を守る」という考え方を体現しています。
新庁舎で行われる初めての出初め式。
3年に1度の直上曲水。
そして、子どもから大人まで参加できる体験企画。
この一日が、地域防災を一段引き上げるきっかけになることを期待したいところです。

コメント