「仕込みのため、火をつけたまま休憩していた」
――この一言が、店を丸ごと失う結果につながりました。
茨城県つくば市で発生したラーメン店火災は、
特別な事故ではなく、誰にでも起こり得る“日常の延長線上の火災”です。
これは飲食店だけの話ではありません。
一般家庭、個人経営の店舗、作業場――
火を使うすべての人に共通する防災の話です。
■① 今回の火災は「典型的な生活火災」
今回の火災の特徴は、非常にシンプルです。
- 仕込み中にガスコンロを使用
- 「少しの間だから」と火をつけたまま外出
- 無人状態で出火・延焼
- 店舗は全焼
被災地派遣や現場対応で何度も見てきましたが、
「目を離した一瞬」から始まる火災が最も多いのが現実です。
■② 一般市民が特に注意すべきポイント①
「その場を離れる=必ず火を消す」
これは最重要ルールです。
- トイレに行く
- 休憩に出る
- 別の作業をする
どんな理由でも、火元から離れるなら必ず消火。
「すぐ戻るつもりだった」
「今まで大丈夫だった」
この油断が、火災を生みます。
■③ 一般市民が注意すべきポイント②
火は「見えている間」しか安全ではない
火は、
- 見えている
- 音がしている
- 管理している
この状態でしか安全とは言えません。
一度でも視界・意識から外れた瞬間、
火は“管理外の危険物”に変わります。
家庭でも、
- 揚げ物中にスマホを見る
- 鍋をかけたまま洗濯に行く
これらはすべて同じリスクです。
■④ 一般市民が注意すべきポイント③
ガス・火は「勝手に消えてくれない」
よくある誤解があります。
- 「弱火だから大丈夫」
- 「鍋があるから火が広がらない」
- 「短時間なら問題ない」
現場では、
- 油の発火
- 空焚き
- 可燃物への引火
が一気に進行します。
火は人の都合を理解しません。
■⑤ 火災は「自分だけの問題」で終わらない
今回の火災でも、
- 消防車10台が出動
- 周囲への延焼リスク
- 近隣住民の不安
が発生しています。
一軒の火災は、
👉 地域全体のリスク
になります。
これは一般市民として、忘れてはいけない視点です。
■⑥ 元消防職員として伝えたい現場の現実
消防の現場では、
- 「なぜ消さなかったのか」
- 「分かっていたけど大丈夫だと思った」
という言葉を何度も聞きました。
火災後に後悔しても、
建物も、思い出も、仕事も戻りません。
防災は知識ではなく、
日常の行動の積み重ねです。
■⑦ 今日からできる、たった一つの行動
覚えることは一つだけで十分です。
👉 火元から離れるなら、必ず火を消す
これを、
- 家庭
- 職場
- 店舗
すべてで徹底してください。
■まとめ|火災は「特別な人」に起きるものではない
今回のラーメン店火災は、
誰かのミスを責める話ではありません。
- 忙しい日常
- 慣れた作業
- 「少しだけ」という油断
この積み重ねが、火災を生みます。
防災は、
大げさな準備ではなく、当たり前の行動を守ること。
火を使うすべての人に、
今日からできる防災があります。

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