◆はじめに
親がそばにいない時に地震が発生する──
これは最も不安なシチュエーションですが、
“正しい行動を事前に知っている子ども”は助かる確率が大幅に上がります。
元消防職員・防災士として、
子どもが外にいる時に大地震が起きた場合の
“ひとりで命を守る方法” をまとめました。
■① 揺れた瞬間は「走らない・叫ばない・しゃがんで頭を守る」
外にいる子どもは、
走り出して転び“頭を強打”する事故が多い。
◆正しい行動
- しゃがむ
- 頭を腕・リュックで守る
- 看板・ガラス・外壁から離れる
- その場で揺れが収まるまで低姿勢
◆NG行動
- 走る
- 建物に近づく
- 電柱や塀に寄りかかる
まずは 低く・静かに・守る。
■② 揺れが止まったら“安全な広い場所”に移動
子どもが向かうべき場所を明確にする。
◆安全な場所
- 公園の真ん中
- 校庭
- 駐車場の広い場所
- 車がないスペース
- 広い道
◆危険な場所
- ガラスの近く
- 古いブロック塀
- 自販機
- 電柱
- 落ちてきそうな看板
外にいる子どもは、とにかく 上からの落下物 に注意。
■③ 親と連絡できない時の“行動ルール”を作っておく
地震直後は電話がつながらないことが多い。
◆子どもに教えておくべきこと
- 「連絡がとれなくてもパニックにならない」
- 「事前に決めた集合場所へ向かう」
- 「道が危険ならその場で待つ」
- 「家に勝手に戻らない(倒壊・ガラスの危険)」
探し回るより、合流ルールが最強。
■④ 子どもだけで“道路を歩く”ときの注意
地震後は信号が止まり、交通が大混乱する。
◆歩くときのポイント
- 低い道・川沿いを避ける
- ガラス片・破片を踏まない
- 車の動きをよく見る
- 横断は大人がいるところを利用
- 倒れかけの塀に近づかない
道路は普段より3倍危険。
■⑤ 学校・塾・公園など“場所別の行動”
◆学校
- 先生の指示に従う
- 机の下
- 勝手に帰らない
◆塾・習い事
- 先生の誘導に従う
- ガラス・本棚から離れる
◆公園
- 遊具・木・照明塔・トイレから離れる
- 広い場所へ移動
■⑥ ひとりで“避難所”に行くのは原則やめる
避難所は人が多く、子どもひとりでは危険。
◆基本ルール
- 親と合流してから行く
- 行く場合は近所の大人と行く
- 一人で歩き回らない
避難所は最後の選択肢。
■⑦ 子どもに持たせるべき“緊急カード”
非常時に絶対役立つ。
◆書いておく内容
- 子どもの名前
- 親の名前
- 住所
- 連絡先(複数)
- 集合場所
- アレルギー・病歴
ランドセル・ポーチに必ず入れておく。
■⑧ 子どもが“迷子にならないための合言葉”
危険時にパニックにならないために
以下の言葉を教えておくと効果的。
◆合言葉
「止まる・守る・待つ」
- 止まる → 走らない
- 守る → 頭を守る
- 待つ → 安全確認が終わるまで
とても覚えやすく、実際に救えた事例が多い。
◆まとめ:子どもだけの地震は“行動ルールを覚えているか”が全て
- しゃがんで頭を守る
- 揺れが止まったら広い場所へ
- 親と連絡できなくても合流ルールで動く
- 道路はガラス・車・塀に注意
- 学校・塾・公園はそれぞれの危険を把握
- 避難所は基本ひとりで行かない
- 子ども用の緊急カードが必須
- 合言葉「止まる・守る・待つ」で行動を統一
子どもが一人でも、“正しい行動”を知っていれば助かる確率は確実に上がります。
家庭での共有こそ、何よりの防災教育です。

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