冬の巨大地震は、私が被災地で見てきた中でも 最も命を落としやすい条件 が重なります。
今回、青森県東方沖の地震で 初の「後発地震注意情報」 が発表され、警戒が求められる状況になりました。
特に冬の深夜に巨大地震が発生した場合、
・避難が遅れる
・寒さで動けない
・低体温症を発症
という複合リスクが一気に襲ってきます。
ここでは、防災士として現場経験を交えながら、
“冬の巨大地震で命を守るために最低限知っておくべき対策”
をわかりやすく解説します。
■① 後発地震注意情報とは?なぜ警戒が必要なのか
後発地震注意情報は、「巨大地震の可能性が平常時より高まった」際に出される情報です。
- マグニチュード7以上の地震の後に
- 北海道〜千葉の太平洋側で
- 1週間ほど、より大きな地震の可能性が高まる
という意味を持っています。
東日本大震災では、
2日前のM7.3が前兆で、その後M9.0の巨大地震が発生。
まさに今回のケースと仕組みが似ています。
※ただし、「必ず起きる」という情報ではありません。
■② 冬の巨大地震で死者数が増える理由
内閣府の想定では、冬の深夜に巨大地震が起きると死者数が最も多くなります。
理由は以下です。
- 寝ていて初動が遅れる
- 積雪で避難が困難
- 停電で暖房が使えない
- 津波から逃げても低体温症になる
- 地震後、屋外が極寒で動けなくなる
能登半島地震でも
低体温症・凍死で31名が死亡
という現実があります。
私自身、被災地で「寒さは人の体力を奪う速度が速い」ことを何度も実感しました。
■③ 冬の夜に“大きな揺れ”が来た瞬間どう動く?
冬の深夜の地震は混乱しやすいため、行動を事前に決めておく必要があります。
- ベッド周りにスリッパ・上着・ライト
- 子ども・高齢者は同じ部屋に
- 枕元に避難バッグ
- 外気温が氷点下なら、とにかく“すぐ防寒”
雪地域では「外に出た瞬間の寒さ」が命取りになります。
■④ 北海道の避難所訓練で分かった“地面の冷えの恐怖”
過去に冬の避難所を体験した際、
体育館の床が「氷の上に寝ているような冷たさ」でした。
段ボールベッドがある避難所はまだ良いですが、
全ての避難所で準備されているとは限りません。
床の冷えは低体温症に直結します。
■⑤ 冬に必須の避難持ち出し品
冬の巨大地震では、避難する際の「暖かさ」をどう確保するかが生死を分けます。
最低限必要なもの:
- ダウン・厚手コート
- 手袋・帽子・マフラー
- 裏起毛インナー
- 靴下2〜3枚重ね
- カイロ(身体用+靴用)
- 上履き(床冷え対策)
- ブランケット or エマージェンシーシート
- ライト
- 水・食料
被災地では「足の冷えがつらかった」という声が本当に多いです。
■⑥ 露出を減らす“全身防寒”が命を守る
北海道の防災専門家は
「避難時は目元だけが見えるレベルが理想」と警告しています。
寒冷地では風が皮膚を奪う熱量は大きく、
地震後の混乱で歩いたり立ち止まったりするだけでも体温が急降下します。
■⑦ 断水・停電の長期化も想定しておく
青森でも断水被害が発生しました。
冬の断水・停電は次を引き起こします。
- 暖房が使えない
- トイレが使えない
- お湯が出ない
- 食料が冷え固まって食べにくい
特に暖房を失うと、避難所でも車でも体温維持が難しくなります。
■⑧ 寒さの中の避難は“助け合い”で安全性が上がる
雪で歩きにくい、荷物を持てない高齢者も多いです。
家族・近所で声をかけ合い
「荷物を持つ」
「一緒に避難する」
ことが冬の災害では特に重要になります。
被災地では、助け合いがあった集落ほど犠牲者が少ない傾向がありました。
■まとめ|冬の巨大地震は“寒さ対策”が命を守る
今回の後発地震注意情報は、
“この1週間はすぐ逃げられる準備をしてほしい”
というメッセージです。
結論:
冬の地震対策は「防寒」が最優先。避難行動の遅れは命に直結する。
防災士として現場を見てきた経験からも、
「寒さへの備えが足りない家庭ほど危険」がはっきりしています。
今夜から、枕元・玄関に冬用の避難装備を置いておきましょう。

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