災害時、ラジオも音楽も「音」という点では同じですが、役割はまったく異なります。被災地では、この使い分けがうまくできている人ほど、心身の消耗が少ないと感じました。この記事では、被災地経験を踏まえながら、災害時にラジオと音楽をどう使い分けるべきかを整理します。
■① ラジオは「情報」、音楽は「心」を支える
ラジオは命を守るための情報源です。気象情報、避難指示、支援物資、生活情報。被災地では、ラジオが唯一の情報手段になる場面も多くありました。一方、音楽は情報を得るものではなく、心の負担を軽くする役割を持っています。
■② 情報が必要なときは迷わずラジオ
災害直後や余震が続く状況では、ラジオを優先する必要があります。被災地では、「不安だから音楽を聴く」よりも、「今何が起きているかを知る」ことが安心につながる場面が多くありました。情報不足は、不安を増幅させます。
■③ 情報過多になったら音楽に切り替える
一方で、ラジオを聞き続けることで、心が疲弊することもあります。被災地では、同じ内容の繰り返しや深刻なニュースに触れ続け、気持ちが落ち込む人がいました。そう感じたら、音楽に切り替えることは逃げではありません。
■④ 「聞く時間」を分けるのが現実的
被災地で多かったのは、時間帯で使い分ける方法です。一定時間はラジオで情報を確認し、その後は音楽で休む。この切り替えができている人ほど、冷静さを保てていました。常にどちらか一方に偏らないことが大切です。
■⑤ 夜間は音楽、日中はラジオが多かった
夜は情報更新が少なく、不安が強まりやすい時間帯です。被災地では、夜は音楽で心を落ち着かせ、日中にラジオで情報を集める人が多くいました。生活リズムを保つ意味でも、この使い分けは有効でした。
■⑥ ラジオを「聞きすぎない」意識も必要
ラジオは重要ですが、聞きすぎると情報疲れを起こします。被災地では、「ラジオを止めたら少し楽になった」と話す人もいました。必要な情報を得たら、一度離れる判断も心を守る行動です。
■⑦ 音楽は現実逃避ではなく「回復の時間」
音楽を聴くことを「現実逃避」と感じる人もいますが、被災地では回復のために必要な時間でした。心が休まなければ、正しい判断はできません。音楽は、次に動くためのエネルギーを整える役割を果たします。
■⑧ 使い分けの軸は「今の自分に何が必要か」
今は情報が必要なのか、休息が必要なのか。この問いを持つことが、ラジオと音楽を使い分ける最大のポイントです。被災地で感じたのは、「自分の状態を感じ取れる人ほど、音をうまく使えている」ということでした。

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