災害時、「食料・水・トイレ」は意識しても、口のケアは後回しになりがちです。
ただ結論からいうと、災害時の口のケアを後回しにすると命に関わるリスクがあるため危険です。
熊本地震では、亡くなった方の多くが「災害関連死」で、その中でも誤えん性肺炎などの呼吸器疾患が大きな割合を占めました。
原因の一つが、避難生活での口腔ケア不足です。
備蓄や防災グッズの選び方は、家族構成や住環境によって異なります。必要な防災グッズを種類別に確認したい場合は、必要な防災グッズを一覧で確認することができます。
■① 最初の結論
災害時の口のケアは「余裕があればやる」で考えると危険。 ガーゼやティッシュでもいいからケアすると助かる。
元消防職員として現場を見てきた感覚でも、
命を落とす原因は「大きなケガ」より、
避難生活の中での体調悪化が多いです。
■② なぜ口のケアが命に関わるのか
災害時に注意すべきなのが「誤えん性肺炎」です。
- 口の中に細菌が増える
- 食べ物や唾液と一緒に肺に入る
- 肺炎を発症する
特に、
- 高齢者
- 体力が落ちている人
- 避難所生活が長期化している人
はリスクが高くなります。
防災士として重要なのは、
これは外からの感染ではなく、自分の口の中の菌で起きるという点です。
■③ 何が危ないのか
ここで危ないのは、次の考え方です。
- 歯磨きはできなくても仕方ない
- 水がないからやらない
- 食べられていれば大丈夫
- 口の中は多少汚れていても問題ない
被災地派遣でも感じましたが、
避難生活で崩れるのは、
- 睡眠
- 食事
- 衛生
この3つです。
その中でも口のケアは軽視されやすく、
結果として静かに体調を崩していく原因になります。
■④ すぐできる現実的な対策
災害時でもできる口のケアはシンプルです。
- ガーゼを指に巻いて歯をこする
- ティッシュで歯を拭く
- 水があれば軽くうがいする
これだけでも、細菌の増殖はかなり抑えられます。
さらに平時からの備えとして重要なのは、
- 歯ブラシを防災バッグに入れる
- 子ども用・高齢者用も準備する
- 入れ歯用ブラシ・洗浄用品を用意する
です。
防災士として言うと、
支援物資で届きにくいものほど自分で備えるのが基本です。
■⑤ 現場感覚として一番伝えたいこと
防災士として一番伝えたいのは、
「助かった後に亡くなるリスク」を減らすことが本当の防災
ということです。
元消防職員として、被災地で実際に見てきたのは、
- 初日は助かった
- 数日後に体調悪化
- 避難生活で命を落とす
という現実です。
だからこそ、
- 水
- 食料
- トイレ
と同じレベルで、
口のケアも“命を守る行動”として扱う必要があります。
■⑥ まとめ
今回のテーマで大事なのは、
災害時の口のケアは“後回しでいい”と思うと危険。 ガーゼでもケアすると助かる。
この判断です。
特別な道具はいりません。
まずは、
「1日1回でも口の中を拭く」
これだけで、
災害関連死のリスクは確実に下げられます。
命を守るのは、大きな装備だけではなく、
こうした小さな習慣です。

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