災害時、多くの人が「足りない」「無い」という言葉に意識を奪われます。しかし防災の現場で生き延びているのは、「今、何があるか」に目を向けた人たちです。自律型避難の本質は、新しい物を待つことではなく、あるものを最大限に活用する力にあります。
■① 災害時は「不足」が当たり前
物資が十分にそろうことを前提にすると、行動は止まります。
自律型避難では、最初から「無いものが多い」ことを前提に考えます。
■② ダンボールは万能素材になる
ダンボールは、寝床、仕切り、机、風よけになります。
支援物資の箱が集まる避難所では、最も入手しやすく、再利用しやすい資材です。
■③ ペットボトルは生活インフラになる
給水容器、湯たんぽ、照明の反射材、重し。
捨てられるはずのペットボトルが、生活を支える道具に変わります。
■④ 衣類・タオルは防寒と衛生の要
古着やタオルは、防寒、クッション、仕切り、応急手当にも使えます。
使い慣れた物ほど、安心感も高まります。
■⑤ テント・ブルーシートは空間を作る
ワンタッチテントやブルーシート一枚で、視線・風・音を遮れます。
空間ができると、人は落ち着きを取り戻します。
■⑥ 家具や設備も資源として見る
長机、椅子、パーテーション、カーテン。
避難所にある備品も、「用途を固定しない」ことで活用の幅が広がります。
■⑦ 「代用」を許す空気が行動を生む
完璧を求めると、人は動けません。
「今より良くなるならOK」という基準を共有することで、工夫が生まれます。
■⑧ あるものを使う人が周囲を助ける
工夫する人が増えるほど、支援は本当に必要な人に集中できます。
これが自律型避難の最大の効果です。
■まとめ|自律型避難は視点を変える防災
自律型避難は、特別な技術ではありません。
結論:
「あるものを見る力」が、自律型避難を支える
防災士として、何もない状況でも身の回りの物を使い、生活を立て直した人たちを多く見てきました。
災害時に問われるのは、持ち物の量ではなく、使いこなす力です。

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