災害時に「避難所の場所は知っている」と思っている人は多いです。
でも、防災の現場感覚で言うと、避難所の場所を知っているだけでは足りません。
本当に大事なのは、そこまで安全に行ける道を決めているかです。
結論から言うと、避難経路を決めていないと危険で、災害前に一度歩いて確認しておく方が助かるです。
理由は、災害時は普段通れる道が、冠水、倒木、火災、がれき、人混みで使えなくなることがあるからです。
■① 危ないのは「避難所の場所だけ知っている」ことです
よくある誤解がこれです。
- 小学校が避難所
- 公民館が避難所
- 公園が広い
- だから大丈夫
でも実際には、
- そこまでの道が狭い
- 川沿いを通る
- ブロック塀が多い
- 夜は暗い
- 雨の日は水がたまる
ということがあります。
つまり、避難所を知っていても、安全に行ける道を知らないと避難は遅れます。
■② 助かる判断基準は「夜でも雨でも行ける道か」です
避難経路で一番使いやすい判断基準はこれです。
夜でも、雨でも、家族で行ける道か。
ここが弱いと危険です。
- 昼しか歩いたことがない
- 車前提で考えている
- 子どもや高齢者の歩幅で見ていない
- 坂や階段を軽く見ている
- 停電時の暗さを想定していない
避難経路は、晴れた昼の大人基準ではなく、悪条件でも通れるかで考える方が助かります。
■③ 一番失敗しにくいのは「第1ルートと第2ルート」を決めることです
元消防職員として言うと、避難経路は1本だけでは弱いです。
- 第1ルート
- 使えない時の第2ルート
この2本を決めておく方が安全です。
災害時は、
- 橋が使えない
- 道路が冠水する
- 火災で通れない
- がれきでふさがる
ことがあります。
だから、避難経路は「最短」より代替できることが大事です。
■④ 危ないのは「車で行けばいい」と決めることです
避難経路を車前提にすると危険な場面があります。
- 渋滞する
- 冠水する
- 駐車できない
- Uターンできない
- 歩行者で道が混む
特に豪雨や地震後は、車が安全とは限りません。
避難経路は、車だけでなく徒歩でも行ける道を確認しておく方が助かります。
■⑤ 被災地で多かったのは「知っている道が使えない」ことでした
被災地派遣やLOの経験でも、
- いつもの道が通れない
- 橋が不安で渡れない
- 夜で足元が見えない
- 家族と一緒だと進めない
という場面はありました。
災害時は、知っている道がそのまま使えるとは限りません。
だから避難経路は、知っているかではなく、使えるかで見る必要があります。
■⑥ 助かるのは「危険箇所を先に消すこと」です
避難経路を見る時は、距離だけでなく危険箇所を見ます。
- 川沿い
- がけ下
- ブロック塀
- 狭い路地
- アンダーパス
- 古い建物の近く
- 夜に暗い道
こうした場所を避けるだけで、避難の安全性はかなり上がります。
■⑦ 家族で共有していない経路は弱いです
避難経路は、自分だけが知っていても弱いです。
- 子どもが知らない
- 高齢者が歩けない
- 妻や夫が別ルートを考えている
- 集合場所が違う
これでは、災害時に行き違いが起きます。
避難経路は、家族で同じ道を共有することが大事です。
■⑧ 今日やるなら「避難所まで1回歩く」のが正解です
今日すぐやるなら、ここだけで十分です。
- 避難所まで歩く
- 危険な場所を1つ見つける
- 別ルートを1つ決める
大事なのは、地図で見て終わることではなく、実際に歩いて確認することです。
■まとめ
避難経路を決めていないと、災害時に詰みます。
避難所の場所を知っていても、そこまで安全に行ける道を決めていなければ、避難は遅れます。
判断基準は、「避難所を知っているか」ではなく「夜でも雨でも家族で行ける道を決めているか」です。
避難経路は、事前に一度歩き、第1ルートと第2ルートを決めておく方が助かります。

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