【防災士が解説】防災教育教材は何を先にダウンロードすべき?小中学校で“使える教材”を選ぶ判断基準

小中学校で防災教育教材を探す時に失敗しやすいのは、「無料でダウンロードできる物をたくさん集めること」が目的になってしまうことです。ですが、本当に大切なのは、教材の数ではなく、その学年で何をできるようにしたいかに合っているかです。文部科学省の学校安全サイトでは、文科省作成資料や都道府県・政令市教育委員会の作成資料が公開されており、防災教育の教材や動画、デジタル教材を学校現場で活用できるよう整理されています。 oai_citation:0‡学校安全ポータル

また、文部科学省の「実践的な防災教育の手引き」では、小学校編・中学校高校編の両方で、教材を使うこと自体より、児童生徒が危険を予測し、主体的に判断して行動する力を育てることが重視されています。つまり、防災教育教材を無料ダウンロードする時に大切なのは、「どの教材が有名か」ではなく、その授業や訓練で、子どもにどんな行動を身に付けさせたいかを先に決めることです。 oai_citation:1‡学校安全ポータル

■① まず結論として、防災教育教材選びで最優先にすべきことは何か

結論から言うと、最優先にすべきことは、教材を選ぶ前に“この授業で何をできるようにするか”を決めることです。

文部科学省の実践的な防災教育の手引きは、防災教育を単なる知識伝達ではなく、実際の避難行動や判断力につなげることを重視しています。つまり、教材も「読ませる物」「見せる物」ではなく、行動につながる物を選ぶ方が実践的です。低学年なら最初の身の守り方、中学年なら災害ごとの行動の違い、高学年や中学生なら判断や周囲への働きかけ、というように、目的を先に置く方が失敗しにくいです。 oai_citation:2‡学校安全ポータル

元消防職員として感じるのは、防災教育で本当に差が出るのは「教材の立派さ」ではなく、「その教材で最初の一歩が動くかどうか」です。私なら、教材選びでは
まず身を守る、
次に考える、
最後に伝える、
この順で考えます。

■② 文部科学省サイトでまず見るべき無料教材は何か

まず見たいのは、文部科学省の学校安全サイトにある文科省作成資料・取組・事業と、都道府県・政令市教育委員会作成資料一覧です。

学校安全サイトには、東日本大震災の教訓を語り継ぐ動画教材、通学時の安全行動を学ぶ教材、各自治体が作成した防災ノートや補助教材などがまとまっています。つまり、無料でダウンロードできる教材を探すなら、最初から民間サイトを広く探すより、公的機関の整理済みページから入る方が安全で使いやすいです。 oai_citation:3‡学校安全ポータル

私は、学校現場では「教材探しに時間を使いすぎること」自体がもったいないと感じます。だから、最初は文部科学省系の入口ページから探す方が現実的だと考えます。

■③ 小学校で使いやすい無料教材は何か

小学校なら、まず文部科学省の「実践的な防災教育の手引き(小学校編)」がかなり使いやすいです。

この手引きでは、発達段階に応じた実践例が整理されており、さらに関連教材として、東京都の小・中学校版防災教育補助教材「3.11を忘れない」や、各種資料への導線も示されています。つまり、このPDF自体が授業アイデア集であると同時に、他の無料教材への入口にもなっています。 oai_citation:4‡学校安全ポータル

元消防職員としても、小学校では難しい理屈より「最初の行動」が大事です。だから私は、小学校教材は、読む量が多いものより、絵・場面・行動が結びついているものを優先します。

■④ 中学校で使いやすい無料教材は何か

中学校では、文部科学省の「実践的な防災教育の手引き(中学校・高等学校編)」がかなり実践的です。

この資料は2025年3月公表で、より実践的な防災教育を重視し、通学時の対応、地域との連携、発信活動などまで広げた事例を整理しています。つまり、中学校で無料教材を探すなら、単なる基礎知識教材より、判断や役割を考えさせる教材の方が合います。 oai_citation:5‡学校安全ポータル

私は、中学生には「先生の指示を待つ教材」だけでなく、「自分で考える教材」を少し入れるべきだと考えます。その意味でも、この手引きは入り口としてかなり使いやすいです。 oai_citation:6‡学校安全ポータル

■⑤ 動画教材はどう使うべきか

動画教材は、導入と振り返りで使うと強いです。

学校安全サイトでは、「東日本大震災の教訓を語り継ぐ動画教材」が公開されており、動画を再生できるだけでなく、タイトルから動画ファイルをダウンロードできると案内されています。震災当時に小学生・中学生・高校生だった人の体験を通じて、防災減災の大切さを次世代に伝える内容になっています。 oai_citation:7‡学校安全ポータル

私は、動画は「見せて終わり」にすると弱いと感じます。使うなら、
見る前に「何を考えてほしいか」を一つ決める、
見た後に「自分ならどうするか」を書かせる、
この流れの方が授業に残りやすいです。

■⑥ 地域教材はなぜ強いのか

都道府県や政令市の教育委員会が作成した地域教材は、その地域の災害特性に合っているのが強みです。

学校安全サイトの都道府県・政令市教育委員会作成資料一覧には、東京都の「防災ノート~災害と安全~」や「3.11を忘れない」など、地域事情に合わせた教材が掲載されています。つまり、無料教材を選ぶ時は、全国共通教材だけでなく、自分の地域に合った教材が公開されていないかを見る方が現実的です。 oai_citation:8‡学校安全ポータル

被災地派遣でも感じたのは、防災は「どこでも同じ」ではないということです。だから私は、学校独自の授業を作る時ほど、地域教材を一度は確認した方がよいと考えます。

■⑦ 無料教材を選ぶ時に外してはいけない視点は何か

外してはいけないのは、学年と授業時間に合っているかです。

たとえば、低学年に文字量の多い資料をそのまま使うと止まりやすいですし、高学年や中学生に行動だけの反復教材だけだと物足りなくなることがあります。さらに、学校安全サイトには、教材そのものだけでなく、教材の対象や目的が分かる紹介文もあるため、そこを見ると選びやすいです。 oai_citation:9‡学校安全ポータル

私は、無料教材は「良い物を探す」より、「この学年、この45分、この行動目標に合うか」で切る方が現実的だと考えます。

■⑧ 教材をダウンロードした後に必ずやるべきことは何か

必ずやるべきなのは、授業や訓練に合わせて一度軽く編集・抜粋することです。

文部科学省の手引き類は内容が豊富なぶん、そのまま全部使うと重くなることがあります。だから、
この授業で使うページを絞る、
ワークや問いを一つだけ足す、
避難訓練とつなげる、
といった軽い加工をすると、かなり使いやすくなります。 oai_citation:10‡学校安全ポータル

元消防職員としても、現場で強いのは「完全版の資料」より「今使う部分だけ整えられた資料」です。私は、無料教材はダウンロードした瞬間より、授業へ落とした瞬間に価値が出ると考えます。

■⑨ 迷った時の判断基準

迷ったら、次の順番で考えてください。

「この教材で、その学年に何をできるようにしたいか決まっているか」
「小学校なら行動中心、中学校なら判断中心になっているか」
「地域特性に合う教材か」
「授業や訓練に合わせて絞って使えるか」

この4つが整理できれば、小中学校向けの無料ダウンロード防災教材選びとしてはかなり現実的です。防災では、「教材を集めること」より「その教材で子どもの行動が変わること」の方が大切です。

■⑩ まとめ

小中学校で無料ダウンロードできる防災教育教材を選ぶ時に大切なのは、文部科学省や教育委員会の公的教材を入口にしつつ、学年、地域特性、授業目的に合わせて、行動につながる教材を絞って使うことです。文部科学省の学校安全サイトには、文科省作成資料・取組・事業、都道府県・政令市教育委員会作成資料一覧、東日本大震災の教訓を語り継ぐ動画教材などが公開されており、小学校向け・中学校高校向けの「実践的な防災教育の手引き」も無料で利用できます。 oai_citation:11‡学校安全ポータル

私なら、防災教育教材で一番大事なのは「無料でたくさん手に入ること」ではなく「その授業のあとに、子どもが最初の一歩を動かせること」だと伝えます。現場では、資料の多さより、行動が変わる教材の方が強いです。だからこそ、まずは目的を決める、次に公的教材から選ぶ、最後に授業へ落とす。この順番で整えるのがおすすめです。

出典:https://anzenkyouiku.mext.go.jp/mextshiryou/data/jissenbousaisyougakukou.pdf(文部科学省「実践的な防災教育の手引き」小学校編)

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