【防災士が解説】防災×内陸地震|有名でない活断層が動く時代に、私たちが備えるべきこと

2026年1月6日、鳥取県・島根県で最大震度5強を観測する強い地震が発生しました。
震源は島根県安来市広瀬町付近、マグニチュード6.4、深さ約11kmと推定されています。

今回の地震について専門家は、これまであまり知られていなかった活断層が動いた可能性を指摘しています。
この事実は、防災の考え方を大きく見直す重要な示唆を含んでいます。


■① 今回動いたのは「有名ではない」活断層

今回の地震は、島根県安来市広瀬町布部周辺で発生しました。
この場所には「布部断層」と呼ばれる活断層が存在しますが、

・主要活断層帯ではない
・地域評価対象にも含まれていない
・一般にはほとんど知られていない

という特徴があります。

つまり、「危険だと広く知られていない場所」でも、強い地震は起きるという現実が突きつけられました。


■② 鳥取県西部地震との直接的な関連はない

2000年に発生した鳥取県西部地震(最大震度6強)との関連性については、
専門家は直接の関係はないとしています。

しかしこれは、「安心材料」ではありません。
むしろ、別の断層が独立して動いたという点が、より重要です。


■③ 南海トラフが近づくと内陸地震が増える理由

専門家が特に警鐘を鳴らしているのが、次の点です。

南海トラフ巨大地震が近づくにつれて、内陸地震が起きやすくなっている

これは、プレート全体にかかる力が変化し、
日本列島内陸部の断層にも影響が及ぶためと考えられています。

つまり、

・南海トラフ地震
・首都直下地震
・地方の内陸地震

これらは別々ではなく、同じ大きな流れの中で起きている可能性があるということです。


■④ 山陰地方は「断層が見えにくい地域」

山陰地方は地形や地質の特性から、

・活断層が地表に現れにくい
・未確認の断層が存在する可能性

が指摘されています。

「知られていない=存在しない」ではありません。
今回の地震は、その事実をはっきり示しました。


■⑤ 今後、注意すべきポイント

一度強い地震が起きると、

・断層周辺が不安定になる
・余震が続きやすくなる
・停電・断水などの二次被害が起きやすくなる

という状況になります。

特に内陸地震では、ライフライン被害が局地的に長引くことも少なくありません。


■⑥ 今すぐ確認しておきたい備え

今回の地震を受けて、最低限確認しておきたいのは次の点です。

・停電時に使える照明の確保
・断水に備えた飲料水・生活用水
・簡易トイレの準備
・情報収集手段(ラジオ・モバイルバッテリー)

「有名な地震に備える」のではなく、
どこで起きても耐えられる備えが必要です。


■⑦ まとめ|「想定外」を前提にする防災へ

今回の地震は、

・有名ではない活断層
・内陸部
・突然の強い揺れ

という条件が重なりました。

これは、
ハザードマップに載っている場所だけを警戒する防災が限界に来ている
ことを示しています。

これからの防災は、

「ここは大丈夫」ではなく
「どこでも起きるかもしれない」

その前提に立ち、
静かに、確実に、日常の備えを積み重ねることが命を守ります。

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