2011年3月11日に発生した東日本大震災から14年が経ちました。
日本では毎年のように地震や大雨が発生し、避難所だけでなく「自宅で避難生活を続ける在宅避難」を余儀なくされるケースも少なくありません。
在宅避難に備えて、アルファ米やレトルト食品を備蓄している人は増えていますが、実はそこに数百円プラスするだけで、避難生活中のQOL(生活の質)は大きく変わります。
防災士の立場から、実際に「後悔しないために備蓄しているもの」を紹介します。
■① 割るだけスープ|おいしさは最大の安心材料
災害時に意外と効いてくるのが「温かさ」と「味」です。
紙コップがあれば手軽に作れるのが、液体タイプの「割るだけスープ」です。
従来の備蓄用スープはフリーズドライや粉末が主流で、お湯が必要でしたが、最近は水でも作れる常温保存タイプが登場しています。
・水・牛乳・豆乳・お湯、どれでもOK
・ボトル側面の目盛りで計量不要
・500mlペットボトルを目分量で使える
災害時でも「おいしいスープ」が1杯あるだけで、食事の満足感は一気に上がります。
普段使いもできるため、「フェーズフリー防災」の代表例といえます。
■② 水出しハーブティー|心を守る飲み物
「災害時にハーブティー?」と思うかもしれません。
ですが、在宅避難で毎日水だけを飲み続ける生活を想像してみてください。想像以上にしんどいものです。
水出しできるティーバッグタイプなら、
・お湯不要
・紙コップと水だけでOK
・場所を取らず備蓄しやすい
ハーブティーはカフェインゼロのものが多く、子どもから高齢者まで飲みやすいのも利点です。
色や香りがある飲み物は、心理的なリラックス効果も期待できます。
飲料の備蓄は、水だけでなく種類を分散させることが重要です。
■③ 魚肉ソーセージ|災害食として最強クラス
魚肉ソーセージは「昔からある食品」というイメージがありますが、実は今、災害食として非常に優秀です。
・常温で数か月保存可能
・調理不要ですぐ食べられる
・タンパク質・ビタミンB群が豊富
避難生活中に不足しがちな栄養を、1本50~100円程度で補えるコスパの良さも魅力です。
最近は、たらこ入り・のどぐろ入り・トクホ商品など種類も豊富で、好みに合わせて選べます。
■④ 「安い・軽い・おいしい」は正義
今回紹介した備蓄食品の共通点は、
・数百円で買える
・特別な調理がいらない
・普段でも食べられる
という点です。
災害時に「我慢して食べるもの」ではなく、「いつもの延長で食べられるもの」を選ぶことが、在宅避難を乗り切る大きな力になります。
■⑤ 備蓄は必ず一度食べてみる
最後に、最も大切なポイントです。
備蓄用に買った食品は、必ず一度食べてみてください。
「食べたら備蓄にならない」と思うかもしれませんが、一度食べてみて、
・本当においしいか
・ストレス下でも食べたいか
を確認することが重要です。
災害時に「味なんて気にしていられない」という考え方は、もう古いものです。
おいしいものは、心と体を支えるエネルギーになります。
■⑥ 防災はQOLを守る準備
防災は、命を守るだけでなく、生活の質を守る準備でもあります。
数百円の工夫が、在宅避難のしんどさを大きく減らしてくれます。
今日の買い物で、ひとつだけプラスしてみてください。

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