【防災×子育て】避難所で子どもが快適に過ごす方法|防災士が伝える5つの工夫と実践アイデア

はじめに|避難所は「安全」だけど「快適」ではない

地震・台風・豪雨などの災害時、命を守るために避難所に避難することは非常に重要です。
しかし、避難所は決して快適な空間ではありません。特に、小さなお子さんを連れた家庭にとっては、「眠れない」「トイレが使いにくい」「子どもが騒いでしまう」など、さまざまなストレスや不安が重なります。

この記事では、防災士の視点から「子育て家庭が避難所で子どもと快適に過ごすための工夫や準備」について具体的に紹介します。

第1章|避難所で子どもが抱える5つのストレス

避難所では、以下のようなストレスが子どもにかかります。

  1. 睡眠環境が悪い

・硬い床や明るい照明、周囲の物音で眠れない
・寝返りが打てずに身体が痛くなることも

  1. トイレ・衛生環境が不便

・トイレが汚れていたり、長時間待つ必要がある
・手洗い・うがいができない環境にストレス

  1. 食事が合わない・少ない

・避難所で支給される食事は大人向けが多く、子どもは食べにくい
・アレルギーや好き嫌いに対応していない場合もある

  1. 暇・遊べない

・体力が余っているのに遊ぶスペースがない
・騒ぐと周囲に迷惑をかけてしまうと親が叱ってしまいがち

  1. 周囲に気を遣う空気

・泣き声や笑い声に周囲の目が気になって、親も子も気疲れ
・「静かにしなさい!」と親が過度に注意してしまう悪循環

第2章|避難所で子どもが快適に過ごす5つの工夫

  1. 家族専用の「安心スペース」をつくる

避難所では、ブルーシートやダンボールパーテーションを使って「家族の居場所」を確保することが重要です。周囲から視線が遮られるだけで、子どもの安心感が格段に上がります。
• 持参したレジャーシートと段ボールで簡易空間を作る
• 小さなテントや布で囲う工夫も有効

💡【ポイント】段ボールの壁や布一枚でも「自分たちの空間」があるだけで、子どもの不安は大きく和らぎます。

  1. 「子どもグッズ」は必ず持参する

防災リュックには、大人用の道具だけでなく、子ども用の快適グッズも忘れずに入れておきましょう。

必須の子ども快適グッズ:
• 小型の絵本やぬいぐるみ(お気に入りがあると◎)
• おしりふきや携帯トイレ(衛生対策)
• 子ども用マスク、歯ブラシ、除菌シート
• 子どもが食べ慣れた非常食(ゼリー、レトルトおかゆなど)
• ネックピローやアルミブランケット(寒さ対策)
• LEDランタンや小型ライト(暗闇でも安心)
• 防犯ブザー・ホイッスル(迷子防止)

  1. 日常のリズムを保つ努力を

避難所生活では生活リズムが崩れがちです。しかし、特に子どもにとっては「いつも通り」の繰り返しが安心材料になります。
• 朝の挨拶や、食事の時間を一定にする
• おやすみ前に絵本を読んだり、手をつないでお話をする
• 一緒に体操やストレッチをすることで運動不足を防ぐ

  1. 周囲に一言「よろしくお願いします」

避難所では、子どもの泣き声や行動が「迷惑」だと受け取られることもあります。しかし、最初に「小さい子どもがいてご迷惑をおかけするかもしれません」と挨拶するだけで、周囲の理解が得られやすくなります。
• 子どもが迷惑をかけるかもしれないと感じたら先に説明する
• 周囲の人ともコミュニケーションを取って味方を増やす

💬【実例】「うちも孫がいるから大丈夫よ」と声をかけてもらったことで、親も子もリラックスできたという声も。

  1. 子どもの体調と心の変化を見逃さない

避難所での子どもは、いつもと違う行動や体調変化を見せることがあります。

よくある変化:
• よく泣くようになる
• ごはんを食べなくなる
• 下痢や便秘になる
• 落ち着きがなくなる
• 夜泣きが増える

これらはストレス反応の一つです。怒ったり無理に叱ったりせず、話を聞いてあげる、抱きしめてあげる、絵や遊びで表現させるなど、やさしく対応しましょう。

第3章|避難所に備えておくべき親子防災リスト【保存版】

種類
内容
睡眠
子ども用寝袋、ネックピロー、保温シート
食事
アレルギー対応食、ふりかけ、ゼリー飲料
衛生
ウェットティッシュ、携帯トイレ、子ども歯ブラシ
情報
身分証カード(名前・連絡先・血液型・持病)
安心
お気に入りの絵本、ぬいぐるみ、色鉛筆
安全
ホイッスル、防犯ブザー、小型LEDライト
その他
モバイルバッテリー、子ども用マスク、除菌スプレー

おわりに|「楽しい」と感じられる工夫が、命を守る防災力に

避難所生活は、子どもにとって非日常であり、強いストレスを伴います。
だからこそ、親のちょっとした準備と心がけが、子どもの安心と命を守る力になります。

「避難所でも、できるだけ“日常”に近い体験を」
それが、子どもにとっての最良の防災教育になるのです。

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