春は防災を始める人が多い一方で、過去に行った備えがそのまま放置されやすい季節でもあります。「一度やったから大丈夫」という意識が、実は大きなリスクになります。防災士の視点から、春に見直したい“やったつもり防災”の危険性を解説します。
■① 備えは時間とともに劣化する
防災用品やルールは、時間が経つほど現状とズレていきます。環境が変われば、備えの有効性も下がります。
■② 家族構成の変化が見落とされやすい
進学、就職、転勤などで生活リズムが変わる春は、過去の防災計画が合わなくなる典型的な時期です。
■③ 使い方を忘れている備えが多い
購入時は理解していても、年数が経つと使い方を忘れます。非常時に思い出せない備えは役に立ちません。
■④ 置き場所が変わっている
模様替えや引っ越しで、防災用品の場所が分からなくなることがあります。探す時間は命のロスです。
■⑤ 子どもの成長で想定が変わる
年齢が上がることで、できる行動・必要な支援は変わります。古い想定のままでは対応できません。
■⑥ 「確認していない安心感」が一番危険
実際に確認していないのに、あるはず・使えるはずと思い込む状態が最も危険です。安心感が判断を鈍らせます。
■⑦ 点検は短時間で十分
すべてを完璧に確認する必要はありません。「使えるか」「合っているか」を見るだけでも効果は大きくあります。
■⑧ 春は形骸化をリセットする季節
余裕のある春は、防災をゼロからやり直すのではなく「今に合っているか」を確認する最適な時期です。
■まとめ|備えは「続いてこそ意味がある」
防災は一度やって終わりではありません。現状に合っているかを確認することで、初めて機能します。
結論:
春の防災では、「やったつもり」で止まっている備えを見直し、今の生活に合った状態へ更新することが重要です。
防災士として現場を見てきた経験から、定期的に備えを見直していた家庭ほど、災害時に迷いなく行動できていると強く感じています。

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