地震・豪雨・台風の避難では、「ペットをどう連れて行くか」が大きな問題になります。避難所で受け入れが難しい地域もあり、ストレスや脱走、食料不足など多くのトラブルが発生します。ここでは、災害時にペットと安全に避難するための現実的な方法をまとめます。
■ペット避難で起きやすいトラブル
・避難所での受け入れ可否が分からない
・ケージがなく抱っこ避難しかできない
・鳴き声や匂いでトラブルになる
・ペットのストレスが増大
・エサや水がすぐに不足
・脱走や迷子のリスク
・持病のあるペットは悪化しやすい
“人の避難”以上に準備が必要です。
■避難前にやるべきこと
・首輪とハーネスが外れないか確認
・迷子札・マイクロチップを装着
・キャリーバッグ(硬め)の準備
・トイレ用品をまとめる
・飲み水・エサを3日分確保
・予備のリードを1本追加
これだけで“脱走・迷子リスク”が大幅に減ります。
■避難所でのペット受け入れチェック
・自治体の防災マップ
・事前の防災講座
・地域の「ペット同行避難ルール」
・車中泊との併用可否
・別室(ペット専用スペース)の有無
同行避難=同じ部屋で一緒ではないことに注意。
■避難するときの持ち物(ペット用)
・エサ(3〜5日分)
・飲み水
・折りたたみボウル
・トイレシート
・うんち袋
・猫砂の少量パック
・タオル
・薬(持病がある場合)
・予備のリード
・ペットの写真(迷子時に必要)
すべて1つのバッグにまとめておくと逃げやすいです。
■犬の場合のポイント
・吠え対策としてタオルで目隠し
・不安が強い犬には体を包むと落ち着く
・散歩ができないためストレス増大
・トイレ問題はシートで管理
特に小型犬はストレスに弱い傾向があります。
■猫の場合のポイント
・キャリーから無理に出さない
・パニックになると脱走の危険
・タオルをかけて暗くする
・トイレ砂と箱を確保
・音に敏感なので静かな場所を選ぶ
猫は“環境の変化が最大のストレス”です。
■避難所でのマナーと対策
・ケージから出さない
・トイレはこまめに処理
・鳴き声対策はタオルで落ち着かせる
・他の避難者との距離を保つ
・ペット同士を近づけすぎない
・匂い対策に消臭スプレー
避難所は“人とペットの両方の環境配慮”が必要です。
■車中泊との併用が最も現実的
・夜は車中泊、日中は避難所で情報収集
・暖房/冷房が使える(ガソリン注意)
・鳴き声トラブルが減る
・プライバシーが守れる
ペット連れ避難では、車の利用が特に効果的です。
■自宅待機(在宅避難)を選ぶ条件
・建物が安全(倒壊・浸水リスクなし)
・食料・水が確保できている
・気象状況が落ち着いている
危険が迫る場合、ペットがいても必ず避難が優先です。
■事前に備えるべきもの
・キャリーバッグ(ペットの大きさに合う)
・ポータブルケージ
・エサと水のストック
・トイレ用品
・狂犬病・ワクチンの証明書
・ペットの健康手帳
・迷子札
・ペット用の防災バッグ
“ペット用の防災セット”は人より早く準備すべきです。
■まとめ
災害時にペットを守るためには、事前準備と正しい避難方法が不可欠です。ケージ・エサ・水・トイレ用品などの備えが整っていれば、避難所でも車中泊でも安心して過ごせます。ペットは家族の一員です。災害時こそ、ペットの命を守る行動が求められます。

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