【防災士が解説】防災×デジタル防災|なぜ「デマ」は災害時に広がるのか?SNS時代に命を守る情報の見極め方

災害が起きると、
必ずと言っていいほど流れる言葉があります。

「この情報、本当?」
「拡散してください!」
「〇〇が危険らしい」

――そう、デマです。

これは偶然ではありません。
SNS時代の構造そのものが、デマを生みやすくしているのです。


■① 災害時は「デマが最も拡散しやすい環境」

災害時には次の条件が重なります。

・正確な情報が少ない
・人が強い不安を感じている
・早く知りたい、早く伝えたい
・公式情報が遅れることがある

この状態は、
冷静な判断が最も難しい瞬間です。

デマは、
この「空白」と「不安」を狙って広がります。


■② なぜデマは信じられてしまうのか

多くの人がデマを信じる理由は、

・友人・知人がシェアしている
・写真や動画がついている
・専門家風の言葉が使われている
・「命に関わる」と強調される

特に
「善意で拡散されたデマ」
は非常に厄介です。

悪意がないため、
止まりにくいのです。


■③ デマが引き起こす二次災害

デマによって起きた実例は数多くあります。

・存在しない避難所へ人が集中
・安全な場所から不要な避難
・救急や行政への問い合わせ殺到
・特定地域や人への誹謗中傷

これは情報による災害、
情報災害とも言えます。


■④ デジタル防災で最重要なのは「拡散しない力」

防災というと、

・集める
・知る
・共有する

に目が向きがちですが、
SNS時代に最も重要なのは、

「拡散しない判断力」です。

・不確かな情報は止める
・感情的な投稿は疑う
・「今すぐ拡散」は要注意

これだけで、
被害は大きく減ります。


■⑤ 信頼できる情報の見極めポイント

最低限、次を確認してください。

・発信元は誰か(自治体・公式か)
・一次情報か、又聞きか
・日時が明記されているか
・他の公式情報と一致しているか

1つでも欠けていれば、
拡散しないが正解です。


■⑥ インフルエンサー時代の新たな課題

近年は、

・フォロワーが多い
・有名だから
・影響力があるから

という理由で、
誤情報が一気に広がるケースも増えています。

フォロワー数と正確性は、
まったく別物です。


■⑦ 家族・地域で決めておくルール

おすすめしたいのは、

・災害時は公式情報のみ共有
・不確かな情報は家族LINEに流さない
・「誰が確認するか」を決めておく

これだけで、
混乱は大きく減ります。


■まとめ|「正しい人」より「止められる人」が命を守る

災害時、
すべての人が正しい情報を持つことは不可能です。

しかし、

・疑う
・止める
・確認する

この行動は、
誰にでもできます。

デジタル防災とは、
情報を使いこなす力であり、
同時に情報に振り回されない力です。

拡散しない勇気も、
立派な防災行動です。

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