保育園やこども園の建物が古いからといって、すぐ危険と決めつける必要はありません。
ただし、古い建物を選ぶ場合に一発アウトなのは、耐震性や避難経路を確認しないまま入園を決めることです。
■①古さより「耐震確認」が大切
建物が古くても、耐震診断や耐震改修が行われている場合があります。
反対に、見た目がきれいでも、保護者が耐震性を確認していなければ不安は残ります。
園見学では「建物の耐震診断や改修はされていますか」と聞くことが大切です。
■②昭和56年以前の建物は特に確認する
国土交通省は、昭和56年以前に建築された建物について、旧耐震基準で建てられたものが多く、耐震性が不十分なものが存在するとしています。
園舎が古い場合は、建築年、耐震診断の有無、改修の有無を確認します。
分からない場合は、園や自治体に聞くことが現実的です。
■③室内の落下物も見る
地震で危ないのは建物の倒壊だけではありません。
棚、ロッカー、ピアノ、テレビ、照明、ガラス、吊り下げ物が倒れたり落ちたりすることもあります。
子どもの目線で、倒れてくる物がないか、避難経路をふさがないかを確認します。
■④被災地では建物より“中の安全”も重要だった
被災地派遣やLO活動では、建物の損傷だけでなく、室内の散乱物や割れたガラス、倒れた家具が避難や安否確認を妨げる場面を見てきました。
保育園では、子どもが自分で危険を避けることが難しいため、家具固定や避難経路の確保が重要です。
古い園ほど、建物の外と中の両方を見る必要があります。
■⑤避難口と外階段を確認する
古い建物では、非常口、外階段、廊下、園庭への動線も確認します。
荷物でふさがれていないか、乳幼児を連れて避難できる幅があるか、雨の日でも安全に使えるかが大切です。
避難経路が具体的に説明できる園は、日頃から安全を意識している可能性があります。
■まとめ|古い園舎は耐震性と避難動線で判断する
結論:保育園の建物が古い場合は、見た目だけで判断せず、建築年・耐震診断・耐震改修・家具固定・避難経路を確認することが大切です。
元消防職員・防災士として見ると、古い建物で本当に危ないのは「古さ」そのものではなく、耐震性や避難動線を誰も確認していない状態です。

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