揺れた瞬間の「30秒」で、生死が分かれる
執筆者:防災士/地方自治体防災担当職員/被災地派遣経験あり
地震は突然やってきます。
“揺れてから考える”では遅く、
揺れた瞬間の行動で命が決まります。
この記事では、
“家族を守るために本当に必要な最初の5つの行動”を
【誰でもできるレベル】でまとめました。
✅① まずは「自分と子どもの身を守る」
揺れ始めに大切なのは、避難ではなく 安全確保。
✅ テーブル・机の下に隠れる
✅ 枕やクッションで頭を守る
✅ 何もなければ丸くなり、頭を腕で保護
✅ 子どもや高齢者は近くに寄せる
❌ 揺れている最中に外へ逃げる
→ 転倒・落下物で死亡事故が多い
“逃げる”より“守る”が最優先です。
✅② 火を消すより「身を守る」が優先
昔は「まず火を消せ」と言われていましたが、
■ 現代のガスは自動で止まる仕組み
■ 火より家具・ガラスのほうが危険
揺れが落ち着いて動けるようになってから
✅ ガスの元栓を閉める
✅ ストーブ・ヒーターを切る
で十分。
✅③ ドアを開けて「出口」を確保する
大きな地震では建物が歪み、
ドアや窓が 開かなくなることがあります。
✅ 揺れが弱まったタイミングでドアを開く
✅ 特にマンション・集合住宅は重要
玄関が使えないと “家に閉じ込められる” ことがあります。
✅④ 家族の安全を確認する
✅ 家族の名前を呼び、返事を確認
✅ 小さい子は抱き寄せて落下物から守る
✅ 2階建てなら家の中で合流できる場所へ移動
※ 揺れの最中に、別の部屋へ助けに行かない
→ 転倒・落下物で二次被害が増える
「生きているか」より
「ケガをしていない位置にいるか」を優先します。
✅⑤ すぐに靴・スリッパを履く
地震後は、床に
・割れたガラス
・破片
・倒れたもの
・釘や金具
が散乱します。
✅ 大人も子どもも、まず足を守る
✅ 非常用スリッパを玄関・寝室に置くと安全
避難所に行く場合も、靴がないと移動できません。
✅揺れが収まった後にやるべきこと(簡単に)
✅ 火の元を確認
✅ 家の倒壊・ガス臭などをチェック
✅ スマホ充電
✅ 非常持ち出し袋を玄関へ
✅ 水を確保(断水前に浴槽へ)
✅ ラジオ・テレビで情報確認
✅ 家族や親の安否確認
ここまでが “一次対応”。
✅揺れた瞬間にやってはいけない行動
❌ 外に飛び出す
❌ 高い棚の近くに居続ける
❌ 濡れたお風呂場に立つ
❌ エレベーターを使う
❌ ブロック塀の近くに逃げる
「揺れている最中は動かない」
これが最も命を守る行動です。
✅子どもがいる家庭で特に重要なこと
✅ 子どもを抱いて守ろうとしない
→ 親ごと倒れれば2人とも危険
✅ 膝の下に入れ、机や布団で頭を守る
✅ 子どもが恐怖でパニックになりやすい
→ 声かけで安心させる
✅まとめ:命を守る行動はとてもシンプル
✅ 身を守る(机・頭)
✅ 火より命
✅ 出口を確保
✅ 家族の安全確認
✅ 靴を履く
たったこれだけで、
多くの命が救われます。
地震は防げなくても、
「正しい行動」は必ず防げます。
✅ 防災士として最後に
大切なのは、
“知識ではなく、反射でできるレベルにする”こと。
今日できる準備👇
✔ 家の危険箇所チェック
✔ 状況別の家族ルール
✔ 防災グッズの位置確認
✔ 子どもへの声かけ練習
✔ ドアを開ける習慣づけ
知っている家庭は助かります。
知らない家庭は危険です。

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