災害直後、「餓死」という言葉はあまり使われません。
しかし現場では、確実に“食べられない人”が生まれています。
それが、統計に出にくい「見えない飢餓」です。
■① 食料はあっても「届かない」飢餓
倉庫に物資がある
支援物資が届いている
それでも、
配布に並べない
情報が届かない
移動できない
こうして、食料が目の前にあっても食べられない人が生まれます。
■② 災害時の飢餓は“物流断絶”から始まる
道路寸断
橋の崩落
燃料不足
これらは一時的でも、
高齢者や乳幼児、病気のある人には致命的です。
■③ 「同じ食事」が命を奪うこともある
避難所の配給は、
炭水化物中心
塩分が多い
アレルギー対応が難しい
糖尿病、腎疾患、嚥下障害のある人にとって、
同じ食事は命のリスクになります。
■④ 子どもと高齢者は飢餓に弱い
大人は我慢できても、
子どもや高齢者はそうはいきません。
少量の不足
数日の栄養偏り
これが体調悪化や死亡につながることもあります。
■⑤ 「備蓄がない家庭」ほど被害を受ける
日常的に余裕がない家庭ほど、
食料備蓄が少ない傾向があります。
結果として、
災害直後から空腹に直面するのは、
社会的に弱い立場の人です。
■⑥ SDGs目標2は“災害対応力”の基盤
飢餓対策は平時の課題ですが、
災害時にはその差が一気に表面化します。
食のセーフティネットは、
防災インフラの一部です。
■⑦ 防災備蓄は「量」より「適合性」
誰が食べるのか
どんな体調か
調理できるか
これを考えない備蓄は、
あっても使えない備蓄になります。
■⑧ 地域で支える“食の防災”
フードバンク
子ども食堂
地域の見守り
これらは、
災害時に飢餓を防ぐ“即戦力”になります。
■まとめ|災害時の飢餓は静かに進行する
災害による飢餓は、
叫ばれず、報道されず、
静かに人を弱らせます。
結論:
「食べられるかどうか」は、災害時の生存率を左右する最重要要素である。
防災士として被災地に入るたび、
「食べられなかった」という声を聞いてきました。
飢餓対策は、命をつなぐ防災そのものです。

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