災害が起きると、給水・食料・毛布・仮設住宅など、多くの「無料支援」が提供されます。しかし現場では、「無料なのに使えない」「支援があるのに生活が苦しくなる」という矛盾が起きています。SDGs目標1「貧困をなくそう」は、防災の現場でこそ見直す必要があります。
■① 無料支援=誰でも使える、ではない
避難所や支援制度は、
・移動できる人
・情報を得られる人
・集団生活に耐えられる人
を前提に設計されています。これに当てはまらない人ほど、支援から外れてしまいます。
■② 「避難所に行けない人」が貧困に陥りやすい
実際の被災地では、
・仕事を休めない
・ペットがいる
・持病や障害がある
といった理由で避難所を使えない人がいます。結果として自費で生活を維持し、貧困に近づきます。
■③ 実際に多かった失敗
「支援は避難所に行けば受けられる」と思い込み、
・在宅避難者が完全に孤立
・物資も情報も届かない
という事例が多く見られました。避難所中心主義は危険です。
■④ 現場で見た“誤解されがちポイント”
「避難所に行かない=わがまま」
この誤解は根強いですが、実際は行けない事情がある人が大半です。選択肢がない人ほど苦しみます。
■⑤ 貧困を防ぐ鍵は「分散支援」
支援は一カ所に集めるほど効率的ですが、
・在宅避難
・車中避難
・親戚宅避難
にも届く仕組みが必要です。分散避難と分散支援はセットです。
■⑥ 行政側が言いにくい本音
避難所以外への支援は、
・人手
・時間
・管理
が足りず、理想通りにできないのが現実です。だからこそ地域の力が重要になります。
■⑦ 平時の備えが「支援を待てる余裕」を生む
最低限の備蓄があれば、
・避難所に無理に行かない
・支援が遅れても耐えられる
結果として、貧困への転落を防げます。
■⑧ SDGs目標1は「支援の形」を問い直す
貧困を防ぐ防災とは、
「同じ支援を、同じ場所で」
ではありません。多様な生活に合った支援が必要です。
■まとめ|無料でも届かなければ意味がない
災害支援は存在するだけでは不十分です。
届く設計がなければ、貧困は防げません。
結論:
支援の“量”より“届き方”が貧困を左右する
防災士として、支援のすぐそばで生活に困窮していく人を何度も見てきました。だからこそ、分散支援の重要性を強く伝えたいです。

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