【防災士が解説】地震発生後“家の中で絶対やってはいけない”5つの行動|二次被害を防ぐ初動の鉄則

地震が起きた直後、揺れが収まると安心してしまいがちですが、家の中には多くの二次災害リスクが残っています。
特に、見落としやすい危険が潜んでおり「ちょっとの油断」が大きなケガにつながることもあります。
ここでは、地震後に家の中で絶対やってはいけない行動を5つに分かりやすく整理します。


■ ① 揺れ直後に部屋を歩き回る

家具の転倒・割れたガラス・飛散物が床に散乱しています。
揺れの直後に不用意に歩き回ると、

● 足の切り傷
● 家具の倒壊
● ガラス片での負傷

などの危険が高まります。

まずは“足元の安全確保”を最優先に。


■ ② 倒れた家具をすぐに戻そうとする

地震直後の家具は、見た目以上に不安定です。
余震で再び倒れ、下敷きになる事故は実際に多く起きています。

家具は“動かさない・近寄らない”が鉄則。
安全が確認できるまで範囲外に避難しましょう。


■ ③ 火の元を確認せずブレーカーを上げる

停電後にいきなりブレーカーを上げると、

● 通電火災
● 配線ショート
● 家具の下に落ちた発火物

など、気づかない危険が再燃することがあります。

ブレーカーを上げるのは、
ガス・火元・電気周りの安全確認が終わってから が鉄則です。


■ ④ 匂いや音の異変を無視する

地震後は以下のような“異常サイン”が出ることがあります。

● ガス臭い
● カチカチ音(漏電の可能性)
● 壁のきしみ
● 水の流れる異音
● 焦げた匂い

こうした現象は大きな危険の前触れです。
必ず原因を確認し、わからない場合は専門業者や自治体へ相談しましょう。


■ ⑤ 家の中に留まり続ける

家の損傷が大きい場合や、周囲の環境が危険な場合は在宅避難が不向きです。

● 壁の大きな亀裂
● 屋根の落下
● 基礎のズレ
● 瓦の広範囲な破損

これらがある場合、余震による倒壊リスクがあります。

安全が確保できなければ、迷わず避難所や親族宅へ避難してください。


■ まとめ

地震後の家の中は、見えない危険が非常に多く潜んでいます。

● 揺れ直後に歩き回らない
● 家具をすぐ戻さない
● ブレーカーを急に上げない
● 匂い・音の異常を無視しない
● 危険なら家に留まらない

たったこれだけで、地震後の二次被害を大幅に防ぐことができます。
命を守るためには「焦らず、安全確認」が最も重要な行動です。

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