【防災士が解説】避難所で“子どものストレス”を減らすために親ができる5つのこと

避難所は、子どもにとって強いストレス環境です。知らない人が多い・騒音・暗さ・寒さ・自由に動けない——。大人以上に環境変化に敏感で、心と体に負担がかかります。ここでは、避難所で子どもが安心して過ごすために、親ができるサポートをまとめます。


■ 子どものストレスは「見えにくい」

子どもは不安を言葉にできず、
● 無口になる
● 甘えが強くなる
● 泣きやすくなる
● 乱暴になる
など行動に出ることがあります。

“わがまま”ではなく“SOS”です。


■ ① できるだけ親がそばにいる

環境が大きく変わる避難所では、親の存在そのものが安心につながります。
特に夜間は不安が強まるため、なるべくそばで見守りましょう。


■ ② 子どもの“いつもの物”を持ってくる

● お気に入りのぬいぐるみ
● タオルやブランケット
● 絵本
● 小さなおもちゃ
● 子ども用の飲み物・お菓子

普段の生活を思い出せる物は、心の安定になります。


■ ③ 子ども向けの生活スペースを作る

段ボールや布を使って少しだけ仕切りを作ると、子どもが落ち着きやすくなります。
周りに迷惑がかかりにくい位置を選び、遊べる小さなスペースを確保しましょう。


■ ④ トイレ・お風呂問題に気を付ける

● トイレの場所を早めに確認
● 夜のトイレは親が必ず付き添う
● 体が冷えないように着替えを多めに

不安が大きいポイントなので、親の声掛けが重要です。


■ ⑤ “できたこと”を積極的に褒める

避難所では子どもも緊張しているため、
● 静かに待てた
● トイレに行けた
● 片付けができた
など、小さな成功を積極的に褒めましょう。

安心感が育ち、ストレス軽減につながります。


■ まとめ

避難所での子どもは、見えない不安やストレスを抱えています。
親がそばにいて、環境を整えて、安心できる行動を積み重ねることが何より大切です。
“子どもが安心できる避難”は、災害時に親ができる最大の防災行動です。

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