【元消防職員・防災士が解説】防災×首都直下地震と水不足|「飲めない・使えない」が生活を一気に崩す

首都直下地震では、
停電や交通マヒよりも先に、
水の問題が生活を直撃します。

水は「飲めればいい」ものではありません。
都市型災害では、
飲めない・使えない・運べない
という三重苦が同時に起きます。


■① 首都直下地震で水が止まる本当の理由

地震後に断水が長期化する主な原因は、

・配水管・給水管の破損
・浄水場・ポンプ施設の被害
・高台・高層階への送水不能
・安全確認が終わるまで通水できない

です。

「建物が無事=水が出る」
ではありません。


■② マンションで水が使えない現実

マンションでは特に深刻です。

・受水槽が破損・点検中
・電気がないと加圧できない
・高層階ほど復旧が遅い

結果として、
低層階だけ水が出る、
全体で使用禁止になる、
といった事態が発生します。


■③ 飲料水だけ備えても足りない理由

水の備蓄でよくある失敗が、
「飲料水分だけ確保したから安心」
という考えです。

実際には、

・口腔ケア
・簡易調理
・最低限の体拭き
・トイレ処理

に大量の水が必要になります。

生活用水を想定しない備蓄は、 初日で破綻します。


■④ 給水所は「すぐ使える」とは限らない

断水時に頼りにされる給水所も、

・設置まで時間がかかる
・長蛇の列
・容器不足
・高層階まで運べない

という現実があります。

給水所は「補助」であり、
自宅備蓄の代わりにはなりません。


■⑤ 家庭で準備すべき現実的な水対策

首都直下地震を想定するなら、

・飲料水:1人1日3L×7日以上
・生活用水:別途確保(風呂水・ポリタンク)
・水を使わない生活手段を用意

この3点が最低条件です。

特にマンションでは、
水を運ばない前提で考える必要があります。


■⑥ 水不足が避難判断を左右する

水が尽きると、

・在宅避難は即終了
・衛生悪化で健康リスク増大
・精神的ストレスが急上昇

水不足は、
避難所移動を決断させる
最大の引き金になります。


■⑦ まとめ|首都直下地震対策は「水を使えない前提」で考える

首都直下地震では、

・水はすぐ戻らない
・水は運べない
・水は想像以上に必要

この前提で備えることが重要です。

防災とは、
「足りなくなってから考える」ものではありません。

水が使えない生活を想定すること。
それが、
都市で生き抜くための
現実的な防災なのです。

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