【元消防職員・防災士が解説】防災×自律型避難の実装|家族内の「役割分担」が行動速度を決める

災害時、
家族が一緒にいるほど判断は遅れがちです。

「誰が何をするのか」
が決まっていないと、
確認と相談が増え、
動き出しが止まります。

自律型避難を“実装”する鍵は、
家族内の役割分担です。


■① 役割が決まっていないと起きること

現場でよく起きるのは、

・全員が同じことを確認する
・誰も決断しない
・物を取りに戻る

結果として、
数分〜数十分の遅れが生まれます。

災害では、
この遅れが致命傷になります。


■② 役割分担は「簡単」でいい

役割分担は、
細かく決める必要はありません。

おすすめは、次の3つだけ。

・判断役(出る・出ないを決める)
・装備役(避難服・袋を持つ)
・ケア役(子ども・高齢者を支える)

この3役が決まっていれば、
動きは一気に速くなります。


■③ 判断役は「一人」にする

最重要ポイントは、
判断役を一人に決めることです。

・多数決
・全員合意

は、災害時に機能しません。

「この人が言ったら出る」
それだけで、
家族の迷いは消えます。


■④ 装備役は“準備が整っている人”

装備役は、

・避難服袋の場所を知っている
・持ち出し袋を把握している

人が適しています。

装備役が決まっていれば、

・忘れ物チェック
・袋の回収

が一瞬で終わります。


■⑤ ケア役は「動きを止めない」

ケア役の役割は、

・抱える
・声をかける
・一緒に動く

です。

「大丈夫?」
と立ち止まらせないことが重要です。

動きながらケアする
これが自律型避難の基本です。


■⑥ 子どもにも“役割”を与える

子どもには、

・自分の避難服袋を持つ
・靴を履く
・列の先頭について行く

など、
小さな役割で十分です。

役割があると、

・不安が減る
・パニックになりにくい

という効果があります。


■⑦ 役割は「平時に一度だけ決めればいい」

役割分担は、

・何度も訓練する
必要はありません。

一度決めて、

・紙に書く
・袋にメモを入れる

それだけで十分です。

災害時は、
思い出すより、見て動く
が正解です。


■⑧ まとめ|自律型避難は「家族の設計」

自律型避難は、
個人の勇気ではありません。

・判断役
・装備役
・ケア役

この設計があるだけで、
家族は驚くほど速く動けます。

防災とは、
知識や装備を増やすことではなく、
行動を止めない設計を作ること。

今日、
家族で一度だけ、
役割を決めてみてください。

それが、
自律型避難を「机上」から
「実行」に変える一歩です。

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