災害時、
生理そのものよりも
「生理の話をできないこと」が、
女性を追い込むケースは少なくありません。
被災地で実際に見聞きした現実をもとに整理します。
■① 周囲に男性が多く言い出せない
避難所では、
運営側や周囲に男性が多い状況がよくあります。
その中で生理の話を切り出すことに、
強い心理的ハードルを感じる女性は多くいます。
被災地では、
「誰に言えばいいか分からなかった」
「言うタイミングを逃した」
という声を何度も聞きました。
■② 「迷惑をかけたくない」という意識が働く
災害時は、
「自分より大変な人がいる」
「こんなことで言っていいのか」
と考えてしまいがちです。
この遠慮が、
必要な支援を遠ざけます。
現場では、
我慢を続けた結果、
体調を崩してから支援につながった例もありました。
■③ 生理は“個人的な問題”だと思われやすい
生理は、
生活や健康に直結する問題にもかかわらず、
個人の問題として扱われがちです。
そのため、
避難所全体の課題として共有されにくくなります。
■④ 配布や相談の仕組みが見えない
生理用品があっても、
「どこで」「誰に」「どう頼めばいいか」が分からないと、
女性は動けません。
被災地では、
仕組みが見えないこと自体がストレスになっていました。
■⑤ 他人に聞かれることへの不安
避難所では、
会話が筒抜けになりやすい環境があります。
生理の話をした内容が、
周囲に聞こえるのではという不安が、
相談をためらわせます。
■⑥ 世代や立場による遠慮
若い女性ほど、
年上の人や異性に対して、
話しづらさを感じやすくなります。
「自分だけの問題だ」と抱え込みがちです。
■⑦ 話せたことで救われたケースも多い
一方で、
勇気を出して伝えたことで、
すぐに用品が手に入り、
気持ちが楽になったという例も多くありました。
被災地では、
「言ってよかった」
という言葉を何度も聞いています。
■⑧ 生理の話をしづらいのは個人の問題ではない
避難所で生理の話をしづらい問題は、
女性の性格や勇気の問題ではありません。
環境と仕組みの問題です。
最初から配慮が見えるだけで、
この問題は大きく軽減されます。
災害時の生理対応は、
特別な配慮ではなく、
健康と尊厳を守るための基本です。
話しづらさを前提にした防災が、
女性を守る現実的な対策になります。

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