発電機を用意しても、
「容量が足りない」と使えない――
被災地ではこの失敗が本当に多くありました。
実際に現場で起きたのは、
・買ったのに動かない
・ブレーカーが落ち続ける
・燃料だけ減って何もできない
というケースです。
■① まず知るべき「発電機容量」の基本
発電機の容量は
W(ワット)で表示されます。
重要なのはこの2つ。
・定格出力(通常使える電力)
・最大出力(一瞬だけ出せる電力)
被災地では、
定格出力しか使えないと考えるのが安全です。
■② 家電ごとの消費電力を把握する
被災地で実際に使われた家電の目安です。
・LED照明:10〜20W
・スマホ充電:5〜20W
・電気ケトル:1000〜1200W
・電気鍋:800〜1200W
・ホットプレート:1200〜1400W
・冷蔵庫:150〜300W(起動時は2〜3倍)
特に注意すべきは
起動時に一気に電力を食う家電です。
■③ 被災地で多かった“失敗パターン”
実際に見た例です。
・1000W発電機でケトル+照明
→ ケトル起動で停止
・冷蔵庫を常時つなぎっぱなし
→ 調理時に容量オーバー
・家族全員同時充電
→ ブレーカー落ち
「合計W」を考えないのが原因でした。
■④ 容量計算の超シンプルな方法
被災地で使われた現実的な計算です。
① 同時に使う家電を決める
② 消費電力を合計
③ 合計×1.3倍を目安にする
例:
・電気ケトル 1200W
・照明 20W
→ 合計1220W
→ 1600W以上の発電機が必要
■⑤ 家庭用で現実的な容量の目安
被災地経験からの結論です。
・最低限:1000W
(照明・充電のみ)
・実用ライン:1500〜2000W
(調理+照明+通信)
・余裕あり:2500W以上
(複数人・長期)
1500W未満は「できることがかなり限定」されます。
■⑥ 車中泊・屋外使用での容量の考え方
車中泊避難では、
・電気毛布:40〜60W
・照明:10W
・スマホ:10W
この程度なら
300〜500Wでも足ります。
ただし、
調理を加えるなら一気に容量アップが必要です。
■⑦ 燃料消費も容量と比例する
被災地での教訓です。
・大容量=燃料消費が多い
・小容量=できることが少ない
そのため、
・「常用は小さく」
・「調理時だけ大きく」
という使い分けが有効でした。
■⑧ 結論:容量は“使い方”から逆算する
発電機選びで大切なのは、
・何を同時に使うか
・どこまで我慢できるか
・何日使う想定か
被災地では、
“足りないより少し余裕”が命を守りました。
次の記事では、
「冬の災害に備えたポータブル発電機のメンテナンス」を
被災地で実際に行われた点検内容をもとに解説します。

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