【防災士が解説】夏の避難所対策5選“暑さ・脱水・衛生”が最大の敵!命を守る実践ポイント

夏の避難所は、年間を通して最も体調を崩しやすい季節。
体育館は風が抜けにくく、夜間でも30℃を超える環境になることがあります。

ここでは、夏の避難所で必ず押さえるべき対策5選をまとめます。


■ ① 熱中症対策(最重要)

夏の避難所で一番危険なのが熱中症。
高齢者・子ども・基礎疾患のある方は特に要注意です。

必要な対策

  • 冷感タオル
  • ハンディファン
  • 扇風機(可能であれば)
  • 経口補水液(OS-1など)
  • 塩飴・タブレット

「喉が渇く前に定時で水分補給」が鉄則です。


■ ② 脱水・食欲低下への対応

気温と湿度の高さで食欲が落ち、栄養不足になりやすくなります。

ポイント

  • スポーツドリンクで電解質を補給
  • アイス枕でクールダウン
  • こまめに少量ずつ食事をとる
  • 果物ゼリー・ウイダー系の補助食も便利

脱水は“静かに進行”するため軽視できません。


■ ③ 睡眠環境の改善(寝苦しさ対策)

避難所の夜は蒸し暑く、睡眠の質が極端に低下します。

改善のコツ

  • 床にアルミシート+薄いマット
  • 通気性の良い服(エアリズムなど)
  • 窓付近は湿気が多いため寝場所をズラす
  • アイマスクと耳栓で休息の質を上げる

睡眠不足は免疫力低下と直結するため非常に危険です。


■ ④ 虫対策(蚊・ハエ・害虫)

夏は虫が最も増える季節。
特に体育館は湿気と明かりに虫が寄りやすい環境です。

対策アイテム

  • 虫除けスプレー
  • 携帯用ベープ
  • 蚊取り線香(屋外で)
  • 虫刺され薬(ムヒなど)

蚊は感染症(デング熱など)を媒介することがあるため油断禁物です。


■ ⑤ 衛生管理(汗・湿気・ニオイ対策)

夏は汗や湿気で一気に衛生状態が悪化します。

準備しておきたいもの

  • ボディシート
  • ウェットティッシュ
  • 替えの下着・靴下を多めに
  • 消臭スプレー
  • 速乾タオル

避難所では「自分でできる衛生管理」が体調維持の決め手です。


■ まとめ

夏の避難所は、

  • 熱中症
  • 脱水
  • 寝苦しさ
  • 衛生環境の悪化

という、複数のリスクが重なる“最も過酷な季節”です。

そのため、
「冷やす・飲む・清潔に保つ」を徹底することが、命を守る最優先の行動になります。

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