地震・豪雨・豪雪・停電などの災害時、
車が動かなくなるトラブル は非常に多く発生します。
さらに冬や深夜のトラブルは
● 低体温
● 立ち往生
● 事故多発
など、命に関わる危険も増えます。
今回は、災害士・消防経験から
「車が動かないとき、最優先でとるべき行動」
を分かりやすく解説します。
■① まずは“安全確保”が最優先
車が止まった瞬間、最も危険なのは 追突。
すぐにやること：
● ハザード点灯
● できれば路肩に寄せる
● 夜は反射材を活用
● 交通量が多いなら車外に出ない
災害時は周囲の車も焦っており、追突リスクが高い。
■② バッテリー切れ・故障は「即、救援要請」
災害時はいつ再発生するかわからないため、
再始動できてもそのまま走るのは危険。
必要なのは：
● JAF
● 町の整備工場
● 自動車保険のロードサービス
● スマホの位置情報ON
救援到着までの時間が命を左右するケースもある。
■③ 冬の“車内待機”は命の危険
積雪・凍結で動けない場合、
車内待機が長時間になると…
● 一酸化炭素中毒
● 低体温症
● 脱水
● トイレ問題
特に マフラーが雪でふさがれると即危険。
対策：
● 10分に一度、排気口を確認
● エンジンをつけっぱなしにしない
● ブランケット・カイロを常備
● 水と軽食を車に置く
冬は“車内避難キット”が非常に重要。
■④ 豪雨・冠水は「車を捨てる勇気」
水深30cmでハンドルが効かなくなり、
50cmで完全に動かなくなる。
そして ドアは水圧で開かない。
豪雨時は：
● 冠水道路に入らない
● 道路の中央は深い
● Uターンできない時は車を離れる判断も必要
命より車が大切なことはない。
■⑤ 災害時に役立つ“車の備蓄”
車は立派な“避難スペース”。
最低限これを積んでおくと安心。
● モバイルバッテリー
● ブランケット
● カイロ
● 水 2〜3本
● 軽食（カロリーメイト・ナッツ等）
● 携帯トイレ
● 懐中電灯
● 簡易チェーン（冬）
車は動く避難所である一方、
危険な状況にも巻き込まれやすい。
■まとめ
車のトラブルは「災害時に最も起きやすい危険」の一つ。
その対策は、難しいことではありません。
- まずは安全確保
- 故障は即救援
- 冬は車内待機が危険
- 冠水道路は絶対に進まない
- 車に避難キットを常備
“備えた車”は命を救い、
“油断した車”は命を奪います。
あなたと家族の安全のために、
今日からできる小さな準備を進めてください。
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