【防災士が解説】“在宅避難”ができる家は強い|自宅で安全に過ごすための実践ポイント

災害時、「必ず避難所へ行く」と考える人が多いですが、
実際には “在宅避難”こそ最も安全で快適な方法 になるケースが多くあります。
自宅にとどまれるかどうかで、家族のストレスと安全性は大きく変わります。

ここでは、在宅避難を成立させるための具体的なポイントをまとめます。


■在宅避難が向いているケース

● 家が無事(倒壊・浸水の危険がない)
● ガス・水道・電気のどれかが使える
● 家に十分な備蓄がある
● 家族に要支援者がいて避難所が負担になる

在宅避難は「家の安全性」が最優先です。


■在宅避難で必要な3本柱

在宅避難の成立には、次の3つが揃っていることが重要です。

① 水(飲料水+生活用水)

● 飲料水3L × 家族人数分 × 3〜7日
● トイレ・洗浄用は風呂水でも代用可


② 食料(火を使わず食べられるもの中心)

● レトルト食品
● 缶詰
● パンやシリアル
● アレルギー対応食品

特に「温め不要」の食品は災害時に大きな力になります。


③ 電源(スマホと情報の確保)

● モバイルバッテリー
● ソーラーパネル
● 車のシガーソケット利用
● 電池式ラジオ

情報が取れないと支援も安全情報も届きません。


■在宅避難のメリット

● プライバシーが保てる
● 睡眠の質が上がる
● トイレや環境音へのストレスが小さい
● 持病・赤ちゃん・高齢者に向いている
● 食事・衛生管理がしやすい

避難所生活のストレスは想像以上に大きく、
在宅避難が可能ならその方が被災後のQOLは圧倒的に高くなります。


■在宅避難で注意するポイント

● ガス漏れ・余震・浸水のリスクを必ず確認
● 暖房と換気を両立させる
● 水道が止まったらトイレは“使わない”
● 水や食料は“節約しすぎない”
● SNSのデマに注意

特に冬は 低体温症の危険が高いため暖房優先 が正解。


■在宅避難を強化するアイテム

● LEDランタン
● 簡易トイレ
● カセットコンロ
● ポータブル電源
● 防寒具(冬)
● 扇風機(夏)

季節用品を追加すると、在宅避難の耐久力が大きく向上します。


■まとめ

在宅避難は、避難所よりも安全で快適な選択肢になることが多く、
自宅の備えを強化することで 家が避難所そのもの になります。

  1. 食料
  2. 電源

この3つを軸に、自宅を“災害に強い家”へ変えていきましょう。

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