近年の災害対応では、
消防・警察・自衛隊に加えて 「ドローン」 が重要な役割を担うようになりました。
人が入れない場所を上空から把握し、
救助・捜索・物資輸送・被害状況の確認に大活躍しています。
ここでは、実際にドローンが活用された災害事例を紹介します。
✅① 熊本地震(2016)
熊本県益城町や南阿蘇村では、建物倒壊や道路寸断が多数発生。
✅ 倒壊建物の上空撮影
✅ 生存者の捜索
✅ 危険な倒壊家屋を外から確認
✅ 道路の寸断状況を把握し、救助ルートを決定
ヘリが入れない狭いエリアでも、
ドローンが“空からの目”として消防活動をサポートしました。
✅② 西日本豪雨(2018)
岡山・広島・愛媛で大規模な浸水と土砂災害が発生。
✅ 広範囲の浸水状況を俯瞰
✅ 孤立した集落や家屋を確認
✅ 救助ボートのルート選定
✅ 土砂崩れで近づけない場所の捜索
地上から見えない状況を把握し、
「どこに救助を優先するか」 の判断に使われました。
✅③ 令和元年東日本台風(台風19号)
広い範囲で河川が氾濫。
自衛隊・消防・警察のほか、自治体や民間ドローンも活用。
✅ 河川の決壊箇所を空撮
✅ 浸水した市街地を広域で把握
✅ 屋根に取り残された住民を発見
被害の「全体像」をリアルタイムで確認でき、
救助隊の配置に大きな効果がありました。
✅④ 九州北部豪雨(2017)
土砂災害で道路が途絶し、車両が近づけない地域が多数。
✅ 山間部の捜索
✅ 土砂に埋もれた家屋を発見
✅ 救助隊が安全に入れるルートを確認
特に、倒木や土砂で足場の悪い現場では、
ドローンが危険箇所の確認に役立ちました。
✅⑤ 令和6年 能登半島地震
道路崩壊・港湾損傷・建物倒壊が多数発生。
✅ 津波・揺れで破壊された街を空撮
✅ 孤立地域の状況確認
✅ 消防・自衛隊の進入ルート調査
✅ 倒壊建物の捜索支援
人が近づくと危険な現場でも、
ドローンが安全な情報収集を可能にしました。
✅なぜドローンは災害に強いのか?
✅ 上空から“全体像”を把握できる
✅ 道路が崩れていても近づける
✅ 夜間や悪条件でも撮影できる機種がある
✅ 人が行けない場所でも安全に調査可能
✅ 救助の優先順位を決める判断材料になる
災害は「見えない情報」との戦い。
その弱点を埋めるのがドローンの役目です。
✅まとめ
ドローンは、すでに災害対応の現場で欠かせない存在になっています。
✅ 熊本地震
✅ 西日本豪雨
✅ 台風19号
✅ 九州北部豪雨
✅ 能登半島地震
消防・自衛隊・自治体・民間の力を合わせて、
多くの命の救助や捜索に貢献してきました。
「空からの防災」は、これからさらに進化していく分野。
ドローンは、未来の防災・救助を支える大切なツールです。

コメント