【防災士が解説】停電衛生管理|簡易トイレと凝固剤の本当の必要数

停電と断水が重なると、
最も困るのが「トイレ問題」です。

防災士として被災地で活動した経験から言えるのは、
トイレが確保できないと人は一気に体力も気力も失うということです。

今回は、簡易トイレと凝固剤の必要数を現実的に解説します。


■① 停電時になぜトイレが使えないのか

停電すると、

・ポンプ停止
・給水停止
・下水処理停止

が起きる可能性があります。

「水が出る=流していい」ではありません。

逆流や詰まりの原因になります。


■② 必要回数の目安

平均排泄回数は、

・1人1日5回前後

つまり、

4人家族 × 5回 × 3日
=60回分

最低でも50〜60回分は必要です。


■③ 凝固剤の数は“回数分”

凝固剤は1回につき1袋。

「1袋で数回使える」は誤解です。

必ず人数×日数×回数で計算します。


■④ 被災地で多かった失敗

熊本地震支援時、
「3回分だけ用意していた家庭」がありました。

2日目で不足。

結果として、

・トイレ我慢
・水分摂取控え
・脱水

という悪循環が起きました。

トイレ不足は健康被害につながります。


■⑤ 在宅避難の盲点

在宅なら安心と思いがちですが、

・マンション高層階
・下水管破損

では使用禁止になります。

在宅でも簡易トイレは必須です。


■⑥ 保管のポイント

・湿気を避ける
・車内高温放置しない
・家と車に分散

分散備蓄が有効です。


■⑦ 高齢者・子ども配慮

夜間トイレは転倒リスクがあります。

・LEDライト常備
・手すり代わりの固定

安全対策も忘れずに。


■⑧ 自律型避難の視点

トイレが確保できる家庭は、
精神的余裕が違います。

支援を待つ間の3日間を
自力で回せるかが重要です。


■まとめ|トイレは“命の設備”

結論:

1人1日5回 × 最低3日分を基準に準備する。

水よりも先に困るのがトイレです。

防災士として断言します。

トイレ備蓄は、
最優先事項です。

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