【防災士が解説】防災×アレルギー|災害時に悪化しない「ホコリ対策4つの基本」

私は今日もホコリと戦っています。
ホコリは見た目の問題だけでなく、喘息やアレルギーを悪化させる要因になります。

平時でもつらい症状は、災害時にはさらに悪化しやすい。
避難所や停電下では掃除も換気も思うようにできません。
だからこそ、日常の住環境を整えることは「防災」の一部なのです。


■① なぜホコリ対策が防災になるのか

地震や水害の後は、粉じんやカビ、瓦礫由来の微粒子が空気中に舞います。
もともとアレルギー体質の方は、呼吸器症状が急激に悪化することがあります。

被災地派遣の現場でも、咳や喘息症状が強く出る方は少なくありませんでした。
「家が無事でも体がつらい」という状態を防ぐためにも、日常の空気管理は重要です。


■② フィルターと通気口の定期管理

室内ホコリを減らす第一歩は、侵入と拡散を防ぐことです。

・エアコンフィルターは最低3カ月に1回清掃
・ペットや粉じん環境では2カ月に1回
・換気扇や通気口も定期的に内部清掃

フィルター選びではMERV値を確認します。
数値が高いほど微粒子を捕集しますが、目詰まりしやすいため1〜2カ月ごとの点検が理想です。


■③ 空気清浄機を正しく使う

アレルギーや喘息を持つ家庭では、空気清浄機は有効な補助装置です。

・HEPAフィルター搭載
・カーボンフィルター付き
・適切な部屋サイズ対応

災害後の粉じん対策としても役立ちます。
停電時は使用できませんが、電力復旧後の室内環境改善に効果的です。


■④ 掃除機は「床以外」も意識する

ホコリは必ず床に落ちます。
2〜3日おきの掃除機が理想です。

ただし重要なのは、見えない場所。

・家具の裏
・ベッドやソファの下
・カーテン
・ブラインド
・幅木や天井ファン

防災士として現場で多く見た誤解は、「床だけ掃除すれば十分」という考えです。
実際は家具裏や布製品にホコリが集中しています。


■⑤ 窓を開けるタイミングを選ぶ

花粉・PM・山火事煙が多い時期は、むやみに窓を開けないことも対策です。
外気が悪い日は、室内循環とフィルター管理を優先します。

特に災害直後は、粉じんが多く舞うため注意が必要です。


■⑥ 災害時に悪化しやすい理由

避難所では以下の環境が重なります。

・布団や毛布の繊維粉じん
・多人数によるハウスダスト
・十分でない換気
・清掃回数の減少

呼吸器疾患の方は、症状が悪化しやすい環境です。


■⑦ 自律型避難とアレルギー対策

行政は大規模災害時、全員の個別疾患に対応するのは難しいのが現実です。
これは言いにくい本音でもあります。

だからこそ、自律型避難が重要です。

・常備薬を常に多めに保管
・マスクを防災リュックに入れる
・簡易的な掃除用ウェットシートを備える

自分の体質を守る準備も、防災の一部です。


■⑧ 今日からできる4つの基本対策

  1. フィルターを確認する
  2. 空気清浄機の性能を見直す
  3. 家具裏まで掃除する
  4. 外気環境に応じて換気を調整する

小さな積み重ねが、災害時の体調悪化を防ぎます。


■まとめ|住環境を整えることは“減災”

ホコリ対策は日常の快適さだけでなく、災害時の健康リスク軽減につながります。
家を守るだけでなく、体を守る視点が必要です。

結論:
アレルギー対策は平時からの“健康防災”であり、災害時の悪化を防ぐ最前線の備えです。

防災士として被災地で感じたのは、「体調が安定している人ほど冷静に行動できる」という事実です。
健康を守る備えは、判断力を守る備えでもあります。

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