【防災士が解説】防災×大雪|全国45人死亡から学ぶ「雪害で命を守る行動」

全国で発生している大雪により、尊い命が失われています。
雪は静かに降りますが、その危険性は決して小さくありません。

今回は、大雪による被害から「命を守るための現実的な行動」を整理します。


■① 大雪は“静かな災害”である

大雪による死亡者が全国で45人に上ったという報道がありました。

雪害は地震のような瞬間的な衝撃ではなく、
・除雪中の事故
・屋根からの転落
・雪下ろし中の埋没
・交通事故
など、日常行動の中で起こります。

「慣れているから大丈夫」という油断が最も危険です。


■② 死亡事故の多くは“除雪作業中”

雪害で多いのは、

・屋根からの転落
・はしご作業中の滑落
・雪に埋もれる
・除雪機の事故

特に高齢者の単独作業が多い傾向があります。

雪は重く、濡れ雪は想像以上の重量になります。


■③ 絶対に守るべき3つの原則

消防庁も注意を呼びかけていますが、現場目線でも同じです。

・必ず複数人で作業する
・携帯電話を携行する
・命綱・ヘルメットを着用する

私は被災地派遣の際、雪害現場で救助活動に関わったことがあります。
「あと一人いれば助かったかもしれない」というケースは決して少なくありません。

単独作業は本当に危険です。


■④ “慣れ”が最大のリスク

豪雪地域では「毎年のこと」という感覚があります。

しかし、

・疲労
・高齢化
・体力低下

が事故を引き起こします。

雪は毎年同じではありません。


■⑤ 雪かき中の注意点

実践的なポイントです。

・はしごは必ず固定
・屋根の端には近づきすぎない
・除雪機のエンジン停止を確認
・無理をしない(短時間で区切る)

特に、屋根の雪は足場が不安定です。


■⑥ けが人540人という現実

死亡だけでなく、けが人も540人に上っています。

・骨折
・頭部外傷
・凍傷

雪害は“転倒災害”でもあります。

滑り止め対策は命を守る備えです。


■⑦ 「今日やらなくていい除雪」もある

雪は確かに重く、放置できないこともあります。

しかし、

・天候が回復するまで待つ
・業者に依頼する
・地域で協力する

“無理をしない判断”も防災です。

私は元消防職員として、
「やらなければならない」という責任感が事故を呼ぶ場面を何度も見ました。

命より優先される除雪はありません。


■⑧ 大雪は“地域防災”の試金石

雪害は、地域のつながりが強いほど被害が減ります。

・声かけ
・高齢者の見守り
・共同作業

防災は一人で完結しません。


■まとめ

大雪から命を守るために大切なのは、

・単独作業をしない
・安全装備を徹底する
・無理をしない判断をする

雪は毎年降ります。
だからこそ、毎年同じ事故を繰り返してはいけません。

防災は「派手な備え」ではなく、
今日の行動を少し変えることから始まります。


出典:総務省消防庁「大雪による被害状況について」

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