【防災士が解説】非常食の備蓄は何から?第一歩が分からない人のためのローリングストック術

非常食を備えようと思っても、初心者ほど手が止まります。
「何を買えばいい?」「賞味期限が不安」「結局ムダになる気がする」
この迷いが、備えをゼロのままにします。

被災地派遣の現場では、特別な非常食を持っていた人より、普段の食べ物を回していた家庭の方が強かった印象があります。
非常食は“買う”より“回す”方が失敗しにくいです。
この記事では、備蓄の第一歩が分からない人が、今日から始められるローリングストック術を整理します。


■① 非常食は「特別なもの」より「普段食」が強い

非常食を難しくする原因は、「災害専用を買う」発想です。
もちろん専用品も有効ですが、初心者は普段食から始めた方が続きます。

・食べ慣れている
・家族が食べる
・ムダになりにくい
・買い足しが簡単

備えは続く形が最強です。


■② ローリングストックは「買い足し」ではなく「位置の移動」

ローリングストックは難しい方法ではありません。
やることはシンプルです。

・普段食を少し多めに買う
・古い方から食べる
・食べた分を買い足す

つまり「食べる順番を変えて、補充する」だけです。
備蓄を特別扱いしないことが成功のコツです。


■③ 初心者が最初に揃えるべき“3カテゴリ”

最初から品数を増やすと挫折します。
初心者は3カテゴリに絞ります。

・主食:米、パックご飯、麺、パン
・主菜:缶詰(魚・肉・豆)、レトルト
・補助:インスタントスープ、栄養補助、菓子

この3つが揃うと、食事の形になります。
「一品だけ」では長期戦に弱いです。


■④ 日数の目安は「まず3日」からで十分

備蓄の目安はよく1週間など言われますが、初心者はまず3日でOKです。
3日分ができると、次の1週間が見えてきます。

・家族人数×3日
・朝昼晩の形が作れる
・水とセットで考える

被災地派遣でも、最初の数日を乗り切れるかが心理的に大きく影響していました。
3日分は安心の土台になります。


■⑤ 家族が食べない備蓄は“ないのと同じ”

非常食で多い失敗は、買ったのに食べないことです。

・味が合わない
・子どもが拒否
・高齢者が食べにくい
・アレルギーや持病に合わない

だから、買ったら一度食べてみる。
これが最重要です。
「試食」は備蓄の一部です。


■⑥ 収納は“1か所集中”が続きやすい

あちこちに散らすと、管理が崩れます。
初心者はまず1か所集中です。

・棚の一段
・収納ボックス1つ
・キッチンの引き出し1つ

場所が決まると、補充が習慣になります。
ローリングストックは仕組みで勝ちます。


■⑦ 最初に作るべきは「買い足しメモ」

管理が苦手でも続ける方法は、メモを固定することです。

・食べたらここに書く
・買い物のときに見る
・1回の買い物で1〜2品だけ補充

完璧な管理は不要です。
小さく回れば、いつの間にか備蓄になります。


■⑧ 今日からできる最小行動

・普段食を3カテゴリで1品ずつ買う
・保管場所を1か所決める
・古い方から食べる順番に並べる
・食べたら同じ物を買い足す
・家族で一度試食する

これだけで「備蓄ゼロ」から脱出できます。


■まとめ|非常食は“買う”より“回す”が続く、3カテゴリで3日分から始める

非常食の備蓄は、災害専用品を買うより、普段食を回すローリングストックの方が失敗しにくいです。
初心者は主食・主菜・補助の3カテゴリに絞り、まず3日分を作るだけで備えが形になります。
試食して家族が食べられるものを選び、保管場所を1か所に集中して、食べた分を買い足す仕組みにすると継続しやすくなります。

結論:
非常食は「特別な備蓄」ではなく「普段食を回す仕組み」にすると、初心者でもムダなく続き、災害時に確実に食べられる備えになる。
被災地派遣の現場でも、普段の食を回していた家庭ほど落ち着きが早く、生活の立て直しもスムーズでした。
防災士として、備えは“続く形”に落とすことが一番強いと考えています。

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